男女とも自然の中で強化練習…全日本チーム合宿【2006年7月13日】






 7月9日(女子)と10日(男子)から全日本合宿を続けている男女の全日本チームは、11日に男子が、12日に女子がそれぞれ報道陣に練習を公開した。

 標高1300メートルの高地、長野・菅平で合宿している男子両スタイル・チームは、「体力的にとことん追い込む」(富山英明・日本協会強化委員長)がテーマ。宿舎からさらにガケを登り、200メートル高いところにある平原(菅平ダボス)では、インタバルのランニングなどかなりハードな走りこみが行われ、心肺機能を上げる練習が展開されている。

 世界選手権の代表選手のほか、明治乳業杯全日本選抜選手権の2位選手も多く集まり(授業、負傷の選手を除く)、マットワークもではハイレベルのスパーリングが行われている。12日朝には、報道陣のために「馬に追われてのランニング」というユニークな練習を公開する予定だったが、雨のため中止された。

 12日午後には新潟・十日町で合宿している女子チームが練習を公開。5月のワールドカップ(名古屋)のあと、初めての全日本合宿は、男子と同じく登り坂を使ってのロードワークなど体力的に追い込む練習が中心。浜口京子選手(ジャパンビバレッジ)が「坂道でのダッシュ練習で吐いてしまいました」と言うほどハードなトレーニングだった。技術面では、この日は股さきの指導が行われ、女子ではまだあまりポピュラーでない技のマスターも視野に入れて取り組んでいく。

 練習場所の桜花レスリング道場は、総工費4000万円をかけた道場と宿泊スペースを拡張する工事(各畳50枚分=約81平方メートル)がほぼ終了。次回8月1日からの合宿から使用する予定となった。

全日本1、2位選手を中心に40選手を超えるトップ選手が集まった恒例の菅平合宿。ライバルと呉越同舟の中から飛躍が期待できる。

山梨学院大のロシアからの留学生ムジエフが特別参加。重量級の頼もしい練習相手だ。

世界チャンピオン同士の激しいスパーリングができるのは日本だけ(左=吉田、右=坂本日) ジャパンビバレッジから赤石光生コーチが参加。浜口京子に股さきをていねいに指導する。 報道陣を意識してプラスチック製バットを持つ栄和人ヘッドコーチ。普通は木刀か金属バット!?。

十日町の“虎の穴”が拡張! 右側が増設された部分。 畳50枚分のスペースが増えた。(柱はオープンまでに取り払われる) 増築部分の2階は選手の寝室。約20個のベッドが入る予定。




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