【特集】卒業生の頑張りの追い風も通じず、無念の2位…網野高【2006年8月4日】






 84kg級の全国高校選抜王者、永田裕城を120kg級で起用する戦法でインターハイ初の決勝進出を果たした京都・網野だが、決勝の秋田商戦では84kg級で勝負が決まってしまう結果に。9月末の世界選手権に3人の卒業生(松本真也、伊調千春、正田絢子)を送ることになった追い風も通じず、春夏とも準優勝という悔しい結果に終わった。

 吉岡治監督
(右写真)は「選抜で2位に終わったあと、インターハイは優勝しかない、と思ってきたのですが…」と無念の表情。階級をいじったのは、反対側のブロックから霞ヶ浦が出てくる可能性もあり、対霞ヶ浦ででも通用できる布陣だったという。「優勝するのは難しい」と、目の前に見えながら手が届かなかった日本一がうらめしそう。

 それでも準優勝は立派な成績。個人では00〜02年に3連覇の松本真也(現日大)をはじめ、近年何人かのチャンピオンを生んでいるものの、団体で3位以内に入ったのは初めて。着実に力を伸ばしてきているのは確かだ。

 「明日(4日)からの個人戦を頑張りたい。それから、また来年へ向かっていきます」。吉岡監督は自分自身に言い聞かせるように言った。


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