世界選手権第1日組み合わせ【2006年9月24日】






 9月25日から中国・広州で始まる2006年世界選手権の第1日目の計量と抽選が24日、広州市の天河体育館(右写真)で行われ、グレコローマン3階級の組み合わせが決まった。

 55kg級(32選手出場)の豊田雅俊(警視庁)は、1回戦でヤグエニル・ヘルナンデス(キューバ)と対戦。昨年の大会で負けたキューバ選手ではなく、03年世界ジュニア選手権2位、今年のワールドカップ個人3位の選手。豊田は「どんな相手か全く分からないけど、先入観を持たず、思い切ってやりたい。初日の試合の方が、待たされるよりいい」と話し、先陣を切る。

 60kg級(34選手出場)の笹本睦(ALSOK綜合警備保障)も1回戦は試合がなく、2回戦でアテネ五輪55kg級代表で今年のアジア王者のヌルハキト・テンギズバエフ(カザフスタン)が相手。順当に勝ち進めば3試合目の4回戦(準々決勝)で昨年の世界王者アルメン・ナザリアン(ブルガリア)との対戦がある。

 笹本は昨夜の段階で体重が1・9kgオーバーで、計量の15分前にやっとリミットへ落とす綱渡り。「練習場のサウナが壊れていたりして焦った。いつもは、前日で多くても1kgオーバーくらい。コーチのおかげで落とすことができた」と苦笑い。落とせなかった理由はろっ骨のけがによるものと思われるが、「けがのことは考えない。聞かないでほしい」ときっぱり。

 66kg級(30選手出場)の飯室雅規(自衛隊)は1回戦で昨年17位のイオン・パナイト(ルーマニア)と対戦。勝ち上がると、ロシアとカザフスタンの勝者と対戦する。「きょう1kgくらい落とし、調子はいい。世界大会は派手な大会だけれど、いつも通りの力を出すだけです」と話した。

 なお、エントリーは85か国だった。


計量を終えて会場を出る豊田(中央)と飯室(右後方)。 思わぬ苦戦をしいられた笹本だが、終わったあとは元気いっぱい。


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