3選手とも初戦敗退、敗者復活戦に回れず…世界選手権第1日【2006年9月25日】
24日夜に行われた開会式。 |
2006年世界選手権は9月25日、中国・広州の天河体育館で開幕。男子グレコローマン3階級が行われ、日本の3選手はいずれも初戦で敗れ、ともに敗者復活戦へ回れなかった。
55kg級の豊田雅俊(警視庁)は1回戦で2003年世界ジュニア選手権2位のヤグニエル・ヘルナンデス(キューバ)に1−2で逆転負け。ピリオドスコア1−1のあとの第3ピリオド、1−1のあと、ラスト5秒に豊田がタックルを決めて一度は2−1となったが、ビデオチェックの結果、脚をさわったと判断され、キューバの手が上がった。
60kg級の笹本睦(ALSOK綜合警備保障)は初戦(2回戦)で今年のアジア王者のヌルハキト・テンギズバエフ(カザフスタン)と対戦。同じくピリオドスコア1−1で第3ピリオドでの勝負となり、笹本はグラウンドの防御で痛恨のフライング。警告を取られ敗れた。
66kg級の飯室雅規(自衛隊)はイオン・パナイト(ルーマニア)のローリング攻撃の前にポイントを挙げられず、0−2で敗れた。
各階級の成績は下記の通り。(成績内訳は公式記録発行後に追加します。撮影=矢吹建夫)
◎男子グレコローマン
【55kg級】豊田雅俊(警視庁) 19位=32選手出場
1回戦 ●[1−2(4-0, 1-@Last, 1-2)] Yagniel Hernandez(キューバ) |
《1P》開始25秒、相手を崩した豊田はうまく場外へ押し出して1点を先制。グラウンドの攻撃となり、すぐにがぶり返しを決めて3−0。防御で30秒を守り、4−0とした。
《2P》スタンド戦は0−0。グラウンドの攻防はキューバの攻撃権でスタート。豊田はしっかり守ったが、逆に攻撃でもポイントを取れずに1−1。ラストポイントでキューバがこのピリオドを取った。
《3P》スタンド戦は0−0。グラウンドはキューバが先に攻撃し、豊田が守り切って1−0とリード。豊田は攻撃となってがぶり返しを仕掛けたが、立たれてしまい、場外へ押し出されて1−1へ。それでもラスト5秒、胴タックルを決めて2−1として終了のホイッスル。ここでビデオチェックが行われ、脚への攻撃と判断されて無効へ。キューバに30秒を守り切ったことによる1点が入り、豊田が1−2のスコアで敗れた。
【60kg級】笹本睦(ALSOK綜合警備保障) 23位=34選手出場
1回戦 BYE |
2回戦 ●[1−2(1-2, 3-0, TF0-6)] Nurhakhyt Tengizbayev(カザフスタン) |
《1P》笹本がスタンド戦の最後にタックルを受け0−1。グラウンドの攻防はお互いに守り切り、笹本は1−2でこのピリオドを落とした。
《2P》スタンド戦は0−0。グラウンドの攻撃権を得た笹本は俵返しの仕掛けから反対側へ倒してニアフォールを奪って2点を追加。防御になってしっかり守り切り、4−0とした。
《3P》スタンド戦は0−0。先に攻撃となった笹本はポイントを取れず0−1へ。防御へ転ずると、相手の仕掛けを警戒しすぎて痛恨のフライング。警告で2点を奪われてしまった。そのあと、反撃を試みたが、かえって攻撃を受けることになり、0−6とされてしまった。
【66kg級】飯室雅規(自衛隊) 28位=32選手出場
1回戦 ●[0−2(0-6, 0-3)] Ion Panait(ルーマニア) |
《1P》スタンド戦は0−0。グラウンドで防御となった飯室は、ローリングを防げず、3回転を許してしまった。
《2P》スタンド戦は0−0。グラウンドの防御で飯室は再度ローリングを許したが、1回転で押さえ0−2。攻撃となって俵返しを狙ったが通じなかった。