【特集】絶対王者相手にも負けじ魂…ブランコ・マキシモ(日大卒)【2006年9月28日】





 日本チームの“15番目の代表選手”ブランコ・マキシモ(ベネズエラ=今年3月まで日大に在籍)が世界選手権に初出場したが、9度目の世界一(五輪2度を含む)を目指すブバイサ・サイキエフ(ロシア)に敗れた。しかし1ポイント取る健闘。敗者復活戦での巻き返しが期待されたが、サイキエフが準決勝で不覚を喫したため、1試合で終わった。

 「強かった。でも悔しい」。最初の世界選手権の初戦がサイキエフとは不運だったが、それであっても負けじ魂は健在。「体がやわらかかった。でも力は自分の方が上だった」そうだ。

 日大卒業後、綜合格闘技イベント「PRIDE」でのデビューを目指して東京で練習していたが、ビザの関係で帰国。ちょうど世界選手権の予選があり、勝ち抜いて代表権を獲得したという。「11月には日本へ戻る。PRIDEと北京オリンピック出場の両方を目指して練習を続ける」。脚光の当たる舞台へ挑むのはこれからだ。

(取材・文=樋口郁夫、撮影=矢吹建夫)



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