【特集】レスリング復帰の父より先に優勝…東日本少年少女選手権から【2006年11月12日】






 プロ格闘家で、来年1月の全日本選手権に復帰参戦を表明している山本“KID”徳郁選手(KILLER BEE)の長男、木口道場の海鈴(かいり)君が年少・年中の部16kg級に出場。3試合を勝って優勝を飾った。

 3歳になった今年7月、父のレスリング復帰宣言とほぼ同じ時期からレスリングをスタート。8月に千葉・鎌ヶ谷であった大会に初出場して初優勝を飾っているが、出場が2人で1試合勝っただけの優勝だった。3試合勝っての今回の優勝は、喜びも違うことだろう。

 KID選手は友人の結婚披露宴のため不在。「うれしい。OK」とだけ話した海鈴君に代わり、母の真里有さんは「前は1回勝っての優勝でした。今回は3試合。頑張ってくれてよかった。夫の試合はドキドキ、こっちの試合はハラハラです」と笑った。木口道場での練習とは別に、祖父の山本郁栄さん(1972年ミュンヘン五輪代表)がマンツーマンで秘策(?)を指導しているそうで、「おじいちゃんのおかげです」と感謝した
(右写真:闘う海鈴君=青=を向こう側で見守る真里有さん)

 父の練習をよく見ているせいか、「練習するのが普通と思っているみたい。嫌がったことは一度もないです」とのこと。試合に臨むにあたっても、楽しんでいる様子だという。

 真里有さんは来週、第3子を出産予定。「出産の前に勝ってくれてよかった」と二重の喜びににっこり笑い、海鈴君は「来年は全国一?」との問いに、こっくりうなずいた。また、KID選手とともに二代にわたって指導している木口道場の木口宣昭代表は「郁栄さんとは試合もした仲。孫の代まで、長いつきあいだ。教え子や孫弟子の活躍を見るのは楽しみだ」と話した。



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