金メダル獲得の誓い…アジア大会女子代表選手が会見【2006年12月9日】






 アジア大会レスリング競技の開幕を翌日に控えた12月8日、カタール・ドーハ市内の選手村で女子の代表選手4人が会見(右写真)。それぞれ金メダル獲得を誓った。

 女子4選手のうち、55kg級の吉田沙保里選手(ALSOK綜合警備保障)は開会式の旗手を務めたために11月29日にドーハ入り。以来、他の3選手と合流する6日まで、栄和人コーチ(中京女大職)、木名瀬重夫コーチ(日本協会専任コーチ)と3人での練習を続けてきた。

 3日には、強烈なタックルで栄監督があばら骨を痛めてダウン。“戦闘不能”になるアクシデントが起こったが、同日ドーハ入りした富山英明監督(日大教)が代わりを務めて乗り越えた。吉田選手は「調整期間は長かったけれど、練習はきちんとできた。柔道を応援に行き、勉強にもなった」と、充実した練習を強調した。

 他の3選手は6日朝にドーハ入り。48kg級の伊調千春選手(ALSOK綜合警備保障)が「朝日と夕日がきれいな街と聞いていて、その通りだったので感動しました」、63kg級の伊調馨選手(中京女大)が「(世界選手権の行われた)広州に比べると、とてもすごしやすい街だと思った」、72kg級の浜口京子選手(ジャパンビバレッジ)が「日本で自分が出る大会の開会式を見るのは不思議な感じだったとともに、来るのが楽しみだった。選手村から見える海岸がとてもきれいです」などとドーハの印象を話し、いずれも中国選手を最大のライバルと見立てて金メダル獲得を誓った。


 栄和人・女子ヘッドコーチ「選手の体調はいい。選手村の食事は、もう少し日本選手に合った味付けをしてもらいたかったが、選手はどんな環境ででも勝つ意気込みでやっているので、問題はない。必ず4階級で金メダルを取る」

 
48kg級・伊調千春「初めてのアジア大会なので、楽しみであり不安でもある。1ヶ月半前に世界選手権で48kgまで落としたので、減量は苦にならなかった。中国は世界2位の選手じゃないけれど、国を代表して出てくる選手が弱いはずはない。世界選手権のあと、最初の30秒と最後の30秒でポイントを取る練習を積んできた。成果を出したい」

 
55kg級・吉田沙保里「みんなと合流して気合が入りました。世界選手権では、返されたりしてポイントを取られたので、返されないような練習を積んで気きた。中国は過去何度も闘っていて、研究されていると思う。それであっても勝つ、という気持ちを忘れずに闘いたい。無失点で優勝する完ぺきな試合をやりたい」

 
63kg級・伊調馨「中国は4年前のアジア大会で負けた選手が出てくる。63kg級の選手のパワーを最初に感じた相手。パワーで対抗するのではなく、動きやテクニックで闘いたい。世界選手権での対戦では、やってきたことの30%くらいしか出せなかった。今回は100%を出して勝ちたい」

 
72kg級・浜口京子「(骨折した)鼻はしっかり回復しています。試合で、またぶつかることもあるかもしれませんが、あの辛い経験を乗り越えたのだから、またぶつかることがあっても、くじけず、闘う精神が折れることなく闘えると思います。アテネ五輪で負けた王旭には絶対にリベンジします。自分を信じて闘います」


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