小幡邦彦(ALSOK綜合警備保障)は5位…ドーハ・アジア大会第4日【2006年12月14日】







 アジア大会のレスリング競技第4日は12月13日、カタールの首都ドーハのアスパイアー・ホールで男子フリースタイル3階級が行われ、74kg級の小幡邦彦(ALSOK綜合警備保障)が3位決定戦へ進んだものの、敗れて5位に終わった。

 小幡は初戦でトルクメニスタン選手を破ったあと、2回戦で今年世界2位のアリ・バズリ・アスガー(イラン)に0−2で敗れた。その後、メンドサイカン・ムヤグマー(モンゴル)との敗者復活戦に勝って3位決定戦へ回ったが、今年世界3位のソスラン・ティギエフ(ウズベキスタン)に0−2で敗れた。

 世界選手権3位の60kg級の高塚紀行(日大)は厳しい抽選となり、初戦でアジア選手権優勝のリ・ヨンチョル(北朝鮮)に1−2で惜敗。リが2回戦で世界王者のセイェド・ムラド・モハマディ(イラン)に敗れたため、敗者復活戦に回れなかった。

 各階級の成績は下記の通り(96kg級は、日本の派遣なし)


 ◎男子フリースタイル

 
【60kg級】高塚紀行(日大)    9位=15選手出場

1回戦 ●[1−2(0-1,4-1,0-1)] Ri, Young Chol(北朝鮮)

 《経過》第1ピリオド、高塚が積極的に攻めたが、突き落としのように崩されてテークダウンを許し0−1。第2ピリオドは高塚が1ポイントを取って、取られたあと、片足タックルから3点を取って4−1とした。

 決勝の第3ピリオドは、一進一退でお互いに決め手がなかったが、ラスト10秒、攻撃した高塚が足を滑らせたような感じでマットに崩され、痛恨の1点を失った。

【1回戦第2P】高塚は片足タックルへ。右肩を引かれて自身の肩も下を向いたが、高塚に3点が挙がった、 【1回戦第3P】ラスト10秒、攻めた高塚がマットにはってしまった。

 【74kg級】小幡邦彦(ALSOK綜合警備保障)     5位=14選手出場

1回戦 ○[2−0(1-0,8-2)] NYYAZMENGLIYEV, Alai(トルクメニスタン)

 《経過》第1ピリオド、なかなかポイントが取れなかったが、片足タックルにいった小幡が、もつれながらもバックを取って1−0。第2ピリオドはタックル返しで2点を先制された小幡だが、バックを取ったあと、ローリングと2度の横崩しで8−2として逆転した。

2回戦 ●[0−2(0-3,0-3)] BAZRIGHALEH, AliAsghar(イラン)

 《経過》0−0でコイントスかと思われた第1ピリオドのラスト10秒、タックルを許した小幡が持ちげられてマットに落とされ、0−3。第2ピリオドは場外に出されて1点を失い、中盤、タックルをこらえた小幡がだが一気にネルソンでニアフォールへ追い込まれて2点を失った。

敗者復活戦 ○[2−0(TF8-1,6-3)] MYAGMAR, Mendsaikhan(モンゴル)

 《経過》第1ピリオド、タックルにくる相手をうまく一本背負いで投げ、14秒で3点を先制した小幡。その後、バックを取られたが、スイッチで1点を取り返すと、またさきでニアフォールを続けざまに決め、8−1とした。第2ピリオドはタックル返しを受けて3点を先制されるスタートだったが、1点ずつ返して3−3とし、またさきで5−3へ。終盤、カウンターで1点を加えた。

【1回戦第2P】1−2とした小幡はグラウンド地獄で逆転。 【2回戦第1P】ラスト10秒、一瞬の隙をつかれて3失点。 【敗復戦第1P】相手のタックルを一本背負いで投げた。 【敗復戦第2P】片足タックルで倒し、まさたさきで逆転。

3位決定戦 ●[0−2(0-2,0-2)] TIGIEV, Soslan(ウズベキスタン)

 《経過》第1ピリオド、相手のタックル対して小幡も脚を取って対抗したが1失点。終盤にかけた外無双は失敗して0−2。第2ピリオドは中盤と終了間際にタックルで1点ずつ取られ、0−2とされた。

【3位決定戦第1P】脚の取り合いとなったが、結局、1失点。 【3位決定戦第2P】タックルで反撃する小幡だが不発。 【3位決定戦第2P】終了間際にも1点を取られてしまった。


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