日体大の1か月活動停止処分を承認…部員の不祥事【2006年12月19日】







 日本協会は12月18日、都内で行った理事会で、11月に起きた日体大レスリング部の1年生部員の不祥事に対する東日本学生連盟の処分を承認するとともに、1月26〜28日の天皇杯全日本選手権(東京・駒沢体育館)への出場は認めることを決めた。

 事件は11月4日午前3時ごろ起こった。1年生部員が近くにある同大学体操部の女子寮に侵入して女子部員の下着を盗み、物音に気付いた女子部員らの110番通報によって、神奈川県青葉署に窃盗の現行犯で逮捕された。

 大学は部員を無期停学処分とし、レスリング部を11月8日から1ヶ月間の活動停止処分にした。報告を受けた東日本学生連盟は、11月30日付けで日体大レスリング部に1ヶ月の活動停止、藤本英男部長に謹慎6ヶ月、安達巧監督に謹慎3ヶ月の処分を下し、全日本学生連盟と日本協会に報告していた。

 同大学は、すでに12月7〜9日に行われた東日本学生秋季新人戦への参加を取りやめ、東日本学生連盟が下した活動停止期間中にある全日本大学選手権(12月21〜22日、東京・駒沢体育館)への参加もできない。

 天皇杯全日本選手権は、12月4日が申し込み締め切りであり、出場申し込みも“部としての活動”となるため、本来なら申し込みもできない。しかし、大会自体は活動停止が解けた後に行われることもあり、東日本学生連盟から「大会への出場は認めてほしい」との要望があり、日本協会はこれを受け入れた。

 理事会では、日体大のOBであり、元部長である花原勉・日本協会副会長が謝罪の言葉を述べるとともに、副会長職からの辞任を申し出、会長預かりとなった。


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