2008年北京五輪の男子の代表選考方式が正式決定【2006年12月19日】
日本協会は12月18日、都内で開いた理事会で、2008年北京オリンピックの男子の日本代表選考方式を承認した。2007年の世界選手権(9月、アゼルバイジャン・バクー)でメダルを獲得し、その後の全日本選手権(12月)に出場すれば、その段階で北京五輪の日本代表に決まる。
また、世界選手権でメダルは取れなかったものの、5〜8位となって五輪出場資格を取った選手は、その後の全日本選手権で優勝すれば五輪代表に決定。別の選手が優勝した場合は、プレーオフを行って代表を決める。
世界選手権で出場資格を取れなかった階級は、2008年に入って行われる3度の予選会で出場資格獲得を目指す。これには、全日本選手権で1位または2位になった選手を派遣し、1位の選手が資格を獲得した場合は代表に決定、2位の選手が資格を取った場合は、1位の選手とプレーオフを行って決める。
女子については、この日は決めなかった。
北京オリンピックの出場資格は下記の方法によって決まる。資格は個人に与えられるが、各NOC(日本の場合は日本オリンピック委員会)には選手を交代する権限が与えられているので、実質的にはNOC、すなわちレスリング協会に与えられていると考えていい。
【男子】(各階級19選手)
(1)2007年世界選手権で8位以内の選手。 ⇒ 9月17〜23日、アゼルバイジャン・バクー
(2)2008年の欧州・アジア・北中南米・アフリカの各大陸選手権で、前項で出場資格を獲得した国を除いて最高の成績を残した選手各1名。 ⇒ アジア=3月18〜23日、韓国・ソウル
(3)2008年春に実施する第1次五輪選考トライアルで4位以内の選手。前項1、2で資格を獲得できなかった国の選手で実施する。⇒ フリー=4月19〜20日、スイス・マルティニー / グレコ=5月10〜11日、チュ二ジア・チュニス
(4)2008年春に実施する最終五輪選考トライアルで3位以内の選手。前項1〜3で資格を獲得できなかった国の選手で実施する。 ⇒ フリー=5月3〜4日、ポーランド・ワルシャワ / グレコ=5月24〜25日、セルビアモンテネグロ・ノビサド
【女子】(各階級16選手)
(1)2007年世界選手権で8位以内の選手 ⇒ 9月17〜23日、アゼルバイジャン・バクー
(2)2008年の欧州・アジア・北中南米・アフリカの各大陸選手権で、前項で出場資格を獲得した国を除いて最高の成績を残した選手各1名 ⇒ アジア=3月18〜23日、韓国・ソウル
(3)2008年春に実施する第1次五輪選考トライアルで2位以内の選手。前項1、2で資格を獲得できなかった国の選手で実施する。 ⇒ 5月17〜18日、カナダ・エドモントン
(4)2008年春に実施する最終五輪選考トライアルで2位以内の選手。前項1〜3で資格を獲得できなかった国の選手で実施する。⇒ 5月31日〜6月1日、スウェーデン・ハパランダ