2004年度NTS中央研修会開催
国の施策「スポーツ振興基本計画」とレスリングの一貫指導システム

(財)日本レスリング協会         
一貫指導システム担当 久木留毅 


 3月8日(火)〜12日(土)まで国立スポーツ科学センター(以下JISS)にてレスリング協会の一貫指導システム(NTS)が開催されています。参加者は全国6ブロックから選出された9名、中央選抜(強化委員会が選抜)8名を合わせた17名の将来の日本代表候補選手です。この研修会には、通いでインカレのチャンピオン、大学、高校の強豪チームも多く参加しています。内容はフリースタイル、グレコローマンスタイルの基本・応用技術をナショナルチームのコーチから指導すると共に、夜は栄養、ウエイトトレーニング、心理に関する医・科学面でのセミナーをJISSの優秀なスタッフから受けています。

 研修会には高田専務理事、富山強化委員長を始めとして、多くの関係者が激励に来ています。協会を挙げてバックアップしている理由の一つが、下記の記事に現れていると思います。

 『中山成彬文部科学相は11日の閣議に2004年度の文部科学白書を報告した。昨年8月のアテネ五輪で、日本人選手が過去最高のメダル数を獲得したのを受け、スポーツ振興策を特集。国際的なトップレベルの選手を強化するため、大規模合宿施設などを備えた中核的な拠点を整備する必要性を訴えている。

 白書では、同省が2000年9月に「スポーツ振興基本計画」を作り、
競技団体とともに選手育成策を進めてきた点に着目。アテネ五輪の躍進を施策の効果が表れてきた結果と分析した。その上で、質の高い練習ができる施設として、08年の北京オリンピックに向けて整備が進んでいる「ナショナルトレーニングセンター」(東京都北区)の重要性を強調した。』

 上記の文部科学大臣の発言は、レスリング協会として取り組んできた一貫指導システムと深く関係しています。レスリング協会の一貫指導システム(NTS)は、JOCだけでなく多くの競技団体が注目しています。つまり、NTSを成功させることが競技団体評価を上げると共に、財政面、練習環境としてのハード面(2007年度設置予定のナショナルトレーニングセンター)を良くしていくことに繋がります。よって、レスリングに関係する全ての人々が、地域と中央で実施している一貫指導システム(NTS)を成功させる必要があるのです。

※JOCの競技団体評価においても一貫指導システムを構築していることが、競技団体の評価基準の一つとなっている。



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