オリンピックのレスリング存続or削除は7月に決定




 国際オリンピック委員会(IOC)は、肥大化するオリンピックに歯止めをかけるべく実施競技の縮小などを検討しているが、4月20日にドイツ・ベルリンで行なわれた理事会によると、今年7月のIOC総会(シンガポール)で2012年夏季五輪で実施する28競技を見直すことが決まっており、その投票手順として、現行の実施競技については委員の過半数の賛成で存続が決まることになった。

 現在までに野球、ソフトボール、近代五種が削除の可能性を持つ競技とされてきたが、今回決まった決議方式ではこの3競技は存続する可能性が高いとのことで、レスリングの場合は削除される可能性はかなり低いと見られる。

 ただし、実施種目の決定は総会ではなく理事会の決議事項。したがって、2012年大会以降、男子の両スタイルが存続できるかどうか、実施階級がどうなるかなどは、7月以降の理事会での決議となる。

 2008年の北京五輪までは、現行の競技・種目が実施されることが決まっているが、国際レスリング連盟(FILA)は女子を7階級にするようリクエストしている。



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