小島豪臣(日体大)が銅メダル…アジア選手権第4日




 アジア選手権第4日は5月27日、中国・武漢で男子フリースタイルの残り3階級が行なわれ、60kg級の小島豪臣(日体大)が銅メダルを獲得した。小島は1回戦でS. M. P. KALKI(イラン)に敗れたが、敗者復活戦へ。組み合わせの関係でこれが3位決定戦となり、Y.DUH(インド)を2−1で下した。

 96kg級の小平清貴(警視庁)は予備戦に勝ったが、1回戦で黒星。敗者復活戦へまわり、K. NIKOLAI(キルギスタン)を2−1で撃破した。しかし3位決定戦はSAINBAYAR BOLD(モンゴル) にフォール負けし、5位に終わった。74kg級の小幡邦彦(ALSOK綜合警備保障)は予備戦に勝ったものの、1回戦で敗れ、敗者復活戦にまわれずに7位。

 この日で男子フリースタイルが終了。日本は銀1・銅3を取り、国別対抗得点で49点をマークし、イラン(64点)に続いて2位へ入賞した。日本が国別対抗得点で2位となったのは、1994年の広島アジア大会以来で、アジア選手権に限れば1987年以来18年ぶり。

 各選手の成績は下記の通り。

 (注)25日に終了した男子グレコローマンも、韓国(54点)、カザフスタン(51点、金1)に続き、51点(金0)をマークして3位に入りました。2002年の釜山アジア大会以来の3位入賞ですが、アジア選手権に限れば1993年以来12年ぶりとなります。


 【60kg級】小島豪臣(日体大)   3位=12選手出場

1回戦 ●[0−2(0-3,TF0-6=0:34)] S.M.P.KALKI(イラン)

 《試合経過》
 【1P】小島がタックルで攻めたが、うまく返され3点を奪われた。そのままのスコアでピリオド終了。

 【2P】体勢を崩された小島は2点となるテークダウンを奪われ、足首を決められてのローりングでさらに2点を失った(0−4)。

3位決定戦 ○[2−1(@last-1,0-1,1-0=2:12] Y. DUH(インド)

 《試合経過》
 【1P】テークダウンを狙って激しい攻防のあと、小島が場外に押し出されて1失点。後半、同じような展開かたテークダウンを奪い、残り16秒を耐えて、1−1のラストポイントで小島の勝ち。

 【2P】一進一退の攻防の末に、ピリオドの終了間際にインドがテークダウンを取った(0−1)。

 【3P】0−0のあと、コイントスで小島の攻撃権。テークダウンを奪い決勝の1点を取った。


 【74kg級】小幡邦彦(ALSOK綜合警備保障)    7位=14選手出場

予備戦 ○[2−0(1-0=2:17,1-0)] J.TALANTBEK(キルギスタン)

 《試合経過》
 【1P】0−0のあと、コイントスで小幡の攻撃。場外へ出して1点を取った。

 【2P】両者ポイントが取れなかったが、1分すぎ、キルギスタンががぶり返しを狙ったが、小幡がつぶしてバックを取る1−0とした。

1回戦 ●[0−2(1-@last,1-2)] CHO YONG PIL(韓国)

 《試合経過》
 【1P】小幡がタックルで1点を先制したが、またさきを狙ったところをスイッチされて1−1。そのままのスコアで終わり、ラストポイントで韓国の勝ち。

 【2P】韓国が片足タックルなどで1点ずつ取り、小幡は0−2と劣勢。がぶりからバックを取って1点を返し、さらにタックルからバックにまわったが、四つんばいにさせることができずに、1−2とされた。


 【96kg級】小平清貴(警視庁)    5位=10選手出場

予備戦 ○[フォール3P0:58] HAN TING HAI(中国)

 《試合経過》
 【1P】中国が胴タックルで1点を先制。小平はタックルで反撃したが、レッグホールドで返され0−4とされた。

 【2P】小平のタックルはカウンターで返され0−1。小平は終盤、タックルで1点を返し、ローリングで1点を加えた(2−1)。

 【3P】バテる相手に対し、小平はタックルを決めた(1−0)。ローリングで2点を加えたあと、またさきで2点を加え、そのままフォールした。

1回戦 ●[0−2(0-1,0-3)] N. KATAEV(カザフスタン)

 《試合経過》
 【1P】一進一退の攻防のあと、ラスト30秒でカザフスタンがテークダウンを取った(0−1)

 【2P】カザフスタンはタックルから小平の背後にまわり、バック投げを決めて3−0。そのままのスコアで勝った。

敗者復活戦 ○[2−1(1-0=2:06,0-4,3-2)] K. NIKOLAI(キルギスタン)

 《試合経過》
 【1P】0−0のあと、コイントスで小平の攻撃権。場外へ押し出して1点を取った。

 【2P】相手のタックルをこらえた小平だが、背中からマットに落とされ、5秒以上押さえ込まれて0−4。そのままのスコアでこのピリオドを落とした。

 【3P】小平がタックルを仕掛けたが、がぶり返しを受けてしまい、すぐに体を入れ替えたが1−2。キルギスタンはグラウンドで攻撃しようとする小平の足首をがっちりとつかんで離さなかったため、警告を取られて小平が2−2とした。このままではビッグポイントの差によって巻けとなる小平は、ラスト12秒、タックルをきめ、3−2とした。

3位決定戦 ●[フォール1P0:22(0-5)] SAINBAYAR BOLD(モンゴル)

 《試合経過》
 【1P】前の試合で腰を痛めて満足に動けない小平は、バックを取られて0−1。そのあとのタックルを受けてフォールされた。



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