吉田沙保里(綜合警備保障)伊調馨(中京女大)が金メダル…アジア選手権第5日




 アジア選手権第5日は5月28日、女子がスタート。4階級が行なわれ、55kg級の吉田沙保里(ALSOK綜合警備保障)と63kg級の伊調馨(中京女大)が金メダルを獲得jした。

 吉田は決勝で、昨年の59kg級ワールドカップ・チャンピオンのLI SUHUI(中国)にフォールで快勝。伊調は準決勝で01年世界チャンピオンのMENG LILI(中国)を破り、決勝でインド選手に快勝した。

 48kg級の坂本真喜子(埼玉・和光ク)、72kg級の村島文子(中京女大ク)は、ともに決勝で中国選手に敗れ、銀メダルに終わった。

 各選手の成績は下記の通り。


 ◎女 子

 【48kg級】坂本真喜子(和光ク)
   2位=12選手出場

1回戦 ○[フォール、2P0:24(TF7-0=1:14,3-0=0:24] KIM YOU JIN(韓国)

 《試合経過》
 【1P】バックを取った坂本は、腕を決めてのローリングを3回転。7−0で勝った。

 【2P】坂本がタックルを決め、腕とり固めでニアフォールへ。そのままフォールした。

準決勝 ○[2−0(TF7-0=1:10,TF1:07=7-0)] M.BEKZAT(カザフスタン)

 《試合経過》
 【1P】バックを取った坂本は、腕を取っての横崩しで5秒押さえ、もう1度同じ技。7−0としてテクニカルフォール。

 【2P】坂本がバックを取り、ローリングで3−0。その後も2度タックルを決め、最後にローリングを加えて7−0のテクカルフォール。

決 勝 ●[1−2(2-1,1-5,0-2)] REN XUECENG(中国)

 《試合結果》
 【1P】中盤、中国がバックを取りグラウンドで攻撃。坂本は耐え、1失点のみに押さえたが、残り28秒。ラスト10秒にタックルを決めて2−1と逆転した。

 【2P】坂本が前半で1−0とリードしたが、中盤にバックを取られ、ローリングで2点を加えられた(1−3)。さらにローリングで攻められ、1−5とされてしまった。

 【3P】坂本のタックルをがっちりとがぶられたが、ブレーク。終盤、坂本がタックルで勝負をかけたが、うまく体を預けられ痛恨のニアフォールを奪われてしまった。


 【55kg級】吉田沙保里(ALSOK綜合警備保障)   優勝=9選手出場

1回戦 ○[フォール、1P1:12(8-0=1:12)] LIN YI CHUN(台湾)

 《試合経過》
 【1P】吉田がバックを取ってニアフォールへ追い込み3−0。もう1度バックを奪うや、グラウンド技を決めてそのままフォール勝ち。

準決勝 ○[2−0(1-0,1-0)] LEE NA LAE(韓国)

 《試合経過》
 【1P】吉田がタックルで1点を獲得。その後はカウンター狙いの相手に対して深追いせずに、1−0で勝ち。

 【2P】相手のカウンター狙いに対してなかなかポイントが取れなかったが、ワンチャンスを確実にもにものにし、1−0で勝った。

決 勝 ○[フォール2P0:56(1-0,4-0=0:56)] SU LIHUI(中国)

 《試合経過》
 【1P】お互いに見合ってしまい、なかなかポイントが取れなかったが、ラスト30秒、吉田が満を持して正面タックルを決め、1−0としてこのピリオドを取った。

 【2P】吉田が力強いタックルを決め、一気にエビ固め。そのままフォールした。


 【63kg級】伊調馨(中京女大)   優勝=8選手出場

1回戦 ○[フォール、1P0:50(6-0=0:50)] IKA SALATUN(インドネシア)

 《試合経過》
 【1P】開始早々にタックルへいった坂本が、腕とりからあっさりフォールを決めた。

準決勝 ○[2−0(1-0, 3-1)] MENG LILI(中国)

 《試合経過》
 【1P】伊調のタックルは3度ともこらえられ、0−0で試合が進んだ。しかしラスト10秒、伊調の思い切りのいいタックルが決まり、1−0で勝った。

 【2P】中国がタックルで1点を先制。伊調もタックルで返し、トルコ刈りで相手を押さえて2点を追加。3−1として勝った。

決 勝 ○[2−0(3-0,4-0)] G. JAKHAR(インド)

 《試合経過》
 【1P】伊調が片足タックルで1点獲得。さらにタックルを2度決め、3−0として勝った。

 【2P】伊調がタックルを2度決め、2度目はローリングにつなげて3−0。最後にもう1回タックルを決め、4−0で勝った。


 【72kg級】村島文子(中京女大ク)   2位=7選手出場

準決勝(初戦) ○[2−0(1-0,1-0)] BURMAA OCHIRBAT(モンゴル)

 《試合経過》
 【1P】一進一退の攻防の末、ラスト10秒に村島がタックルを決め、1−0で勝った。

 【2P】中盤、村島がタックルで相手を場外に押し出し1点を獲得。1−0でこのピリオドを取った。

決 勝 ●[0−2(TF0-6=1:13,TF0-6=0:24)] WANG JIAO(中国)

 《試合経過》
 【1P】タックルを決められた村島は、ローリングで2失点(0−2)。さらにタックル、ローリングで0−6とされた。

 【2P】村島は腕を引き寄せられたあと押し倒されて3点獲得。その後のスタンドの攻防から、いわゆるジャーマンスープレックスを決められ、0−6とされた。




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