坂本日登美(自衛隊)が金メダル…アジア選手権最終日




 アジア選手権最終日は5月29日、中国・武漢で女子3階級が行なわれ、女子51kg級の坂本日登美(自衛隊)が金メダルを獲得した。坂本は初戦で中国選手をフォールで下し、準決勝では昨年優勝のEnkhjargal Tsogtbazar(モンゴル)に2−0の判定勝ち。決勝もMirzaeva Dinaka(ウズベキスタン)を2−0で下し、2000年大会以来5年ぶりにアジア・チャンピオンに返り咲いた。

 67kg級の坂本襟(中京女大ク)は決勝へ進んだものの、中国選手に敗れて銀メダル。59kg級の中西はつみ(中京女大大学院)は初戦で敗れ、敗者復活戦へまわれなかった。

 各選手の成績は下記の通り。この日でアジア選手権の全日程を終了、女子は「金3個、銀3個」を獲得。国別対抗得点は金メダルをそれぞれ3個を取った日本と中国が61点で並び、銀メダルの数で日本が優勝した。


 【51kg級】坂本日登美(自衛隊)    優勝=11選手出場

予備戦 ○[フォール1P1:15(7-0)] LIU RUI(中国)

 《試合経過》
 【1P】フロントからがぶった坂本は相手の体を崩してニアフォール。いったんは元に戻されたが、再度ニアフォールへ持ち込み、そのままフォールした。

1回戦 ○[フォール2P0:36(TF7-0=1:49,4-0=0:36)] PARK JI YOUNG(韓国)

 《試合経過》
 【1P】坂本が2度テークダウンを奪って2−0。相手が足をかけてきたところを切り返してバックを取り、アンクルホールド3回転で7−0とした。

 【2P】1−0とした坂本は、2度目のテークダウンのあとニアフォールへ追い込み、そのままフォール。

準決勝 ○[2−0(5-0,4-3)] ENKHJARGAL TSOGTBAZAR(モンゴル)

 《試合経過》
 【1P】テークダウンからニアフォールを奪って3−0とした坂本。さらにバックを取り、アンクルホールドで攻めて5−0とした。

 【2P】坂本は足をかけられて倒され3点を失った。しかしタックルを2度決めて2−3へ。そのあとアンクルホールドを2度かけ、ラスト10秒くらいのところで4−3と逆転した。

決 勝 ○[2−0(TF6-0=1:04,TF7-1=1:50)] MIRZAEVA DINAKA(ウズベキスタン)

 《試合経過》
 【1P】タックルからテークダウンで1点を取った坂本。2度目のタックルでグラウンド攻撃に続け5−0とリードし、もう1度タックルを決めて6−0とした。

 【2P】タックルを3度決めて3−0とした坂本。ちょっと気がゆるんだようで、タックルを決められたが、グラウンドはしっかり守った。坂本は4度目のタックルを決めると、アンクルホールド3回転。7−1とした。


 【59kg級】中西はつみ(中京女大大学院)    7選手出場

予備戦 ●[フォール1P1:51(1-3)] NARMANDAKH DORJ(モンゴル)

 《試合経過》
 【1P】投げを切り返されてバックを取られた中西。後半、タックルを決めて1−1としたが、最後に体をひねられてテークダウンされ、ここで左肩を脱きゅう。そのままフォールされてしまった。


 【67kg級】坂本襟(中京女大ク)   2位=8選手出場

1回戦 ○[フォール1P1:46(3-0)] CHENG PO CHI(台湾)

 《試合経過》
 【1P】坂本ががぶりから場外へ出して1点を先制。さらにテークダウンを奪ってニアフォールの体勢へもっていき、そのままフォールした。

準決勝 ○[フォール2P1:46(4-0)] MYAGMARSUREN OCHIRBAT(モンゴル)

 《試合経過》
 【1P】一進一退の攻防で0−0が続いたあと、もつれて両者2点。ラストポイントによってモンゴルの勝ち。

 【2P】テークダウンで1点を取った坂本は、腕取り固めをしつこく狙い、決まってフォール勝ち。

決 勝 ●[0−2(0-1,0-2)] JING RUI XUE(中国)

 《試合経過》
 【1P】お互い決めてに欠き、なかなかポイントが取れなかったが、ラスト7秒、坂本が痛恨のテークダウンを喫し、0−1でこのピリオドを落とした。

 【2P】中盤、バランスを崩した坂本がバックを取られて1点を失った。これを追って攻撃を仕掛けたが、逆にテークダウンを喫し0−2となってしまった。




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