【特集】モンゴル選手へ雪辱、実りある銀メダル…72kg級・村島文子



 準決勝(初戦) ○[2−0(1-0,1-0)] BURMAA OCHIRBAT(モンゴル)
 決     勝 ●[0−2(TF0-6=1:13,TF0-6=0:24)] WANG JIAO(中国)

 組み合わせに恵まれ1勝して決勝進出を果たした72`級の村島文子(中京女大ク)だったが、地元中国のワン・チアオに完敗(写真右)。銀メダルに終わった。

 「力が強かったので、グラウンドになったらダメだと思った」というが、スピードあるタックルでテークダウンを奪われるやいなら、「速かった」と言うローリングで転がされて失点を重ね、最後は豪快なバック投げ(ジャーマンスープレックス)一閃。残念ながら実力の差は明白だった。

 「パワーが足りないですね」と今後の課題を見つける一方、初戦で戦ったモンゴル選手は2年前のアジア選手権で45秒フォール負けしている相手であり、リベンジできたことに自らの成長を感じたもよう。2試合を通じて「横の動きができてきた」そうで、「この感覚を忘れずに練習すれば、タックルにもいきやすくなる」と、今後の練習の指針が見えてきたようだ。

 8月のユニバーシアードでは、今回の経験を生かしてもうひとつ輝きのあるメダルを目指したいところだ。

(取材・文=樋口郁夫)




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