豊田雅俊と加藤賢三は初戦敗退…ピトライスニスキ国際大会最終日
グレコローマンのピトライスニスキ国際大会最終日は8月21日、ポーランドのラチブージュ市で残り3階級が行なわれ、同国に遠征中の全日本チームからは55kg級の豊田雅俊(自衛隊)と96kg級の加藤賢三(自衛隊)が出場したが、ともに予備戦に敗れ、敗者復活戦にまわることができなかった。
各選手の成績は下記の通り。(取材・文=ビル・メイ、チェコ・プラハ在住)
【55kg級】豊田雅俊(警視庁) 24選手出場
予備戦 ●[0−2(1-@Last,0-5)] Reihanpour Soryan(イラン) |
《1P》Soryanは今年ジュニアの世界チャンピオン0−0のあと、イランが攻撃でグラウンド戦がスタート。豊田はすぐにエスケープし、30秒を守り切って1−0とリード。しかし攻撃のチャンスでポイントを取れず、1−1のラストポイントによってこのピリオドを落とした。
《2P》0−0からイランがまた攻撃でスタートで、今度はローリングを2度決められ、豊田は0−4とリードを許した。大技を持っている豊田だが、攻撃ではいいグリップを取ることができず、ポイントを取れずに30秒が経ち、0−5で敗れた。
※Soryanが準々決勝戦でアテネ五輪王者のIstvan Majoros(ハンガリー)に2−0(1-@Caution,1-@Last)で敗れ、豊田は敗者復活戦まわれなかった。
【96kg級】加藤賢三(自衛隊) 24選手出場
予備戦 ●[0−2(3-5、TF0-6=1:59)] Asset Mambetov(カザフスタン) |
《1P》加藤が首投げで3−2とリードを取ったが、パーテールポジションの攻撃でがぶり、返そうとしたところ逆に押さえ込まれてしまった。あわやフォールの状態になったものの、強いブリッジで脱出。フォール負けは免れたが、このピリオドを落とした。
《2P》0−0のあと、加藤の攻撃でグラウンド戦がスタート。ポイントをを取れずに0−1。防御にまわった加藤は、Mambetovのローリングやリフトなどで6点を取られ、テクニカルフォール負け。
※Mambetovが1回戦でハンガリーのLajos Viragに0−2で敗れ、加藤は敗者復活戦にまわれなかった。