米国女子チームがチェコ・プラハで直前合宿




 世界選手権に出場する米国女子チームが、ブダペスト入りを前にチェコ・プラハで合宿している。

 55kg級で02・03年世界2位に終わっているティナ・ジョージは「オリンピックはすべてのアスリートの夢。その舞台に出場できなかったことは、とても残念で、今もその気持ちは変わりません。しかし、米国代表として世界選手権に再び出場できることは、とても幸せなことです」と、2年ぶりの世界選手権出場の喜びを表わした。2年連続決勝で敗れている吉田沙保里について「彼女はもう伝説的な強さを作り上げている。できたら、決勝で闘いたい」という。「ほかに、ナタリア・ゴルツ(ロシア)でも、アンナ・ゴミス(フランス)でも、闘う準備はできています」と気合を入れた。

 72kg級で浜口京子に挑むアイリス・スミスは「5月のワールドカップで初めて闘い、彼女の闘い方が少し分かりました。次はもっといい試合ができると思います」とコメント。「でも、特別に浜口選手を意識していません。組み合わせで、次に対戦する選手が最大の目標とする選手です。それぞれの選手を、それぞれの闘い方で倒すことを研究してきました」と続け、浜口対策を聞かれると、「秘密です」と笑った。

 63kg級で伊調馨とアテネ五輪決勝を争ったサラ・マクマンはインタビューを拒否。テリー・スタイナー監督は「国内予選の時はかなり疲れていたようだが、いまは調子はいい」と説明した。48kg級へ落としたジェニー・ウォンは減量がきつく動きはあまりよくなさそう。しかし全体としていい具合に仕上がっているそうだ。

 米国は03年のニューヨーク世界選手権で金1個を含めて全階級でメダルを獲得。国別対抗得点で日本と同じ62点をマークしたものの、金メダルの数で2位になった。今回はその雪辱を狙って挑む。

(レポート=ウィリアム・メイ、プラハ在住)


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