浜口京子(ジャパンビバレッジ)が2回戦突破…世界選手権第5日午前





 2005年世界選手権第5日は9月30日、ハンガリー・ブダペストのブダペスト・スポーツ・アリーナで女子2階級と男子グレコローマン1階級が行なわれ、女子72kg級の浜口京子(ジャパンビバレッジ)が1、2回戦を連勝し、3回戦へ進んだ。アジア・チャンピオンのワン・チアオ(中国)と対戦する。

 女子67kg級の坂本襟(ワァークスジャパン)は、1回戦でモロッコ選手に勝ったものの、2回戦でマーティン・ダグレニール(カナダ)に0−2で敗れた。男子グレコローマンの豊田雅俊(警視庁)も1回戦(予備戦)を逆転で勝ったものの、2回戦で元世界王者のラサロ・リバス(キューバ)に1−2で敗れた。両者とも敗者復活戦への道は残されている。

 各選手の成績は下記の通り。(撮影=矢吹建夫)


 ◎女 子

 【67kg級】坂本襟(ワァークスジャパン)    19選手出場

1回戦 ○[フォール1P1:54(F1:54=3-0)] Hayat Quassir(モロッコ)

 《試合経過》

 【1P】開始直後、坂本が片足タックルで場外へ押し出して1点獲得。バックを取って1点を加えたあと、もう一度ポイントを取り、一気にフォールした。

2回戦 ●[0−2(1-@Last,1-4)] Martine Dugreiner(カナダ)

 《試合経過》

 【1P】坂本が相手のタックルをがぶって回りこんで1点。しかしラスト25秒、片足タックルからテークダウンを奪われ1−1。ラストポイントによってこのピリオドを落とした。

 【2P】片足タックルを受けて坂本が1失点。アンクルホールドで攻められ1点、2点と失った。中盤に1点を返したものの、1−4で逃げ切られた。


 【72kg級】浜口京子(ジャパンビバレッジ)    20選手出場


1回戦 ○[2−0(2-0,2-0)] Rosangela Conseica(ブラジル)

 《試合経過》

 【1P】浜口が開始直後にがぶりからバックを取って1点。30秒くらいにもバックを取って1点。ともに腕とりからフォールを狙うがニアフォールは奪えず。掲示板の時計のミスで1分で試合が終了。誰も気がつかずに2−0で浜口の勝ちとなった。

 【2P】組み合った両者。浜口は投げをうち、相手を場外へ出して1点を獲得。後半にもバックを取って1点を取り、振り切った。

2回戦 ○[フォール1P0:44(F0:44=3-0)] Olga Zhanibekova(カザフスタン)

 《試合経過》

 【1P】相手の巻き投げを受けた浜口。こらえてバックを取る。腕をとって上四方固めへ追い込み、フォールを決めた。


 ◎男子グレコローマン

 
【55kg級】豊田雅俊(警視庁)      35選手出場


1回戦 ○[2−1(1-@Last,TF11-2=1:40,TF1:07=5-0)] Jiao Hufeng(焦華峰=中国)

 《試合経過》

 【1P】スタンド戦は0−0。グラウンドの攻撃権を得た豊田はバックへ回りローリングで1点。しかし防御で、立ち上がったものの場外へ押し出され1失点。ラストポイントでこのピリオドを落とした。 

 【2P】胴タックルが決まったかに見えたが、脚を使ったと判断され、0−0のままグラウンドの攻防へ。中国の攻撃でスタートし、がっちりとがぶられた豊田だが、相手を押し倒して背中からマットへ落として3点。がぶりがとけずに返されて2点を失ったが、3−2。豊田は自らの攻撃の時に俵返しを2度決めて11−2としてテクニカルフォール勝ち。

 【3P】0−0のあと、豊田の攻撃権でグラウンド戦がスタート。見事な5点俵返しを決めて勝負を決めた。

2回戦 ●[1−2(1-4,5-0、TF0-7=1:30)] Rivas Lazaro(キューバ)

 《試合経過》

 【1P】スタンド戦は0−0。攻撃権を得たキューバは俵返しで3点(豊田が脚をかけたと判断されて1点追加)。豊田は攻撃のときに俵返しを仕掛けた1点のみ。

 【2P】スタンド戦は0−0。豊田が攻撃権を獲得し、俵返しで3点。キューバの攻撃では場外際まで豊田が逃げ、キューバが勢い余って足を場外に踏み出して豊田に1点が入った。30秒を無失点に抑えた豊田が1点を獲得し5−0とした。

 【3P】スタンド戦は0−0。守りとなった豊田は相手の腕のがっちり取ったものの、レフェリーの1度の注意で離さなかったために警告で1失点。納得のいかない豊田は俵返しを受けてしまい、つづけてローリングを受けてテクニカルフォールとされてしまった。




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