明治乳業杯全日本選抜選手権 優勝者のコメント&熱戦写真


【グレコローマン120kg級決勝】

鈴木克彰(警視庁)○[2-0=9:00]●新庄寛和(国士大)

《経過》鈴木が一日の長を見せた。第1ピリオドの中盤、バックを取って1点を先制。
その後、ポイントこそ取れなかったが2度のパッシブを取り、相手の攻撃を許さない。
延長に入る時のクリンチで相手が手を離して1点獲得。
そのままのスコアで延長3分を戦い抜いた。



決定力には欠けたが、鈴木(赤)が地力を発揮して優勝。


 アテネ五輪の出場権を逃して約1か月。「なかなかモチベーションは上がらなかった。2日前でも、あと2日か、という感じだった」という鈴木だが、「アテネを目指した最後の区切り」と気持ちを高めて臨み、見事に優勝した。もっとも、「内容はよくなかったし、ちょっと恥ずかしいですね」と、気持ちが盛り上がらなかった分だけ満足できない優勝だったようだ。

 現役を続行したものの、ひざが悪いので今から北京五輪を狙う気持ちにはなれないという。「その分、1年、1年が勝負です。今年で選手を生活を終わってもいい、という気持ちで目の前の大会に全力を尽くしていきます」と気持ちを立て直し、直近の大会に全力を尽くしていきたいという。(取材・文=樋口郁夫)




《前ページへ戻る》