明治乳業杯全日本選抜選手権 優勝者のコメント&熱戦写真


【グレコローマン96kg級決勝】

太田宣明(自衛隊)○[2-1=9:00]●森角裕介(新日本プロレス職)

《経過》第1ピリオドは0−0。クリンチ・スタートとなった第2ピリオドは、
太田が場外へ出て森角が1点を先行。そのままのスコアで延長へ入り、
クリンチから森角が首投げを失敗して1−1。ここで太田がローリングを決め、
2−1として延長3分を戦い抜いた。


1点をめぐって激しい攻防を見せた戦いは、太田(青)が辛勝。

 チャンピオンに手が届きそうで手が届かなかった太田が、レスリング生活8年目で初優勝を飾った。「長かった」と優勝の第一声。オリンピック出場はかからない階級だったものの、タイトルがほしかったので気持ちが盛り上がっており、勝つことだけを考えて臨んだ。決勝で対戦した森角には、この試合までに2勝1敗と勝ち越していたが。「決勝戦は(ムードが)違いますから」と、緊張感はかなりあったようだ。

 まだ北京五輪を目指す気持ちにまではなっていないが、「まず国体や全日本を勝っていきたい。ひとつひとつ勝っていけば…(北京五輪?)」と、一戦必勝を心がけて新たなスタートを切った。(取材・文=樋口郁夫)




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