明治乳業杯全日本選抜選手権 優勝者のコメント&熱戦写真


【グレコローマン60kg級決勝】

笹本睦(綜合警備保障)○[Tフォール、1:37=10-0]●伊藤光(岡山県協会)

《経過》笹本がパッシブからのローリングで2−0と先行。4−0のあと、
豪快に俵返しを決め、10−0のテクニカルフォールで圧勝した。


     


 最近の国内大会では圧勝続きの笹本が、今回も1分46秒、2分9秒で勝ち上がり、最終日の決勝も1分37秒で快勝。2大会連続の五輪出場を決めた。

 国内では負け知らずといっても、勝負の世界に絶対はない。「オリンピック代表に決まってホッとしています」という第一声はまぎれもない本音か。しかし決勝戦で爆発した俵返しには不満があり、「もっと上にあげて落としたかったですね。余裕はあったんですけど…」と欲の深い一面も見せた。

 シドニー五輪は8位だったが、アルメン・ナザリアン(ブルガリア)に完敗するなど「内容がよくなかったので、今度はしっかり研究、準備してメダルを狙います」ときっぱり。「攻撃重視で、これからさらに鍛えていきたいと思います。オリンピックの舞台では外国人選手相手でも大技が出せるよう練習します」と、2度目の五輪にかける思いを話した。
(取材=宮崎俊哉、構成=樋口郁夫)




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