明治乳業杯全日本選抜選手権 優勝者のコメント&熱戦写真


【フリースタイル120kg級三者リーグ3回戦】

田中章仁(専大)○[4-0=6:06]●西田耕一郎(福井県協会)

《経過》最初のパッシブをポイントにつなげられなかった田中だが、
正面タックルで1点を先行。第2ピリオドもパッシブを取って攻勢をとったが、
1−0のまま6分間が終了。延長突入のクリンチでひねり倒し、4−0として勝った。


延長でのクリンチで、あびせ倒し気味に相手を押さえて勝った田中(赤)


 五輪出場権獲得を逃した田中が、全日本選手権に続いて優勝した。2月の五輪予選ではラスト1秒で同点に追いつかれ、指までかかっていた出場権を最後に失ってしまっただけに、気持ちの立て直しが大変だったと思われるが、レスリングを忘れて遊ぶことでいくらかでも持ち直した様子。もちろん「あの悔しさは忘れない」とも話し、この気持ちもエネルギーになったようだ。

 1年生の時の01年全日本選手権で優勝した田中も、今年は4年生。「国内では負けられない。気持ちを徐々に盛り上げていって北京五輪を目指します」と再起を宣言。(取材・文=樋口郁夫)




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