【特集】2004年五輪イヤーの誓い


 ◎女 子

 48kg級:伊調千春(中京女大)「去年は世界選手権で勝ち、全日本選手権も勝っていい年でした。ことしもいい年にしたい。妹(馨)と小さい頃から言い合ってきた夢をかなえる年にしたい。2人でオリンピックの金メダルを取ります。自信はあります」

 
48kg級:坂本真喜子(愛知・中京女子大付高)「五輪イヤーを迎えたと実感しています。去年はいろいろありましたが、1月1日でふりだしです。気持ちも新たに頑張ります。100%の自信をもって2月の試合に臨めるように頑張ります」

 
48kg級:山本みゆう(PUREBRED)「年越し合宿を経験したことで、テンションが高くなり、新年の迎え方がいつもと違います。去年は、結果には満足できないものの、いい年だったと思います。ことしは結果を出す年にしたい。アテネ・オリンピックの金メダルが目標です」

 
55kg級:吉田沙保里(中京女大)「去年は(世界選手権代表決定参考試合で)負けたり、ケガをしたりと波がありました。今はオリンピックの年を迎え、燃えています。ことしは、まず2月のジャパンクイーンズカップで勝つために死ぬ気で、命をかけて戦います」

 
55kg級:山本聖子(ジャパンビバレッジ)「去年は世界選手権で優勝できていい年でしたけど、最後に結果を出せませんでした。でも、もう気持ちは切り替えています。2月のジャパンクイーンズカップに向けて思い切り練習します。オリンピックで日の丸を上げるのが目標ですが、まず日本代表権を取ることです」

 
59→55kg級:岩間怜那(リプレ)「気持ちが盛り上がり、年越し合宿に参加させてもらってよかった。ジャパンクイーンズカップは55kg級で頑張り、自分の存在をアピールしたい。サオリ(吉田沙保里)とも戦わなければならないけど、まず山本聖子選手と戦い、去年負けた悔しさを晴らしたい」

 
63kg級:伊調馨(中京女大)「新年を迎え、いよいよだな、という気持ちです。去年は3月にサラ(米国)に負けて突き落とされ、そこからはい上がった。ことしは、どこかで甘えが出る03年バージョンを捨て、新しい伊調馨をつくります。初詣では、結婚できますように、とお願いしました。相手はいませんけど…」

 
63kg級:正田絢子(東洋大)「ケガも治り、いい年にしたい。全日本選手権(伊調馨にラスト2秒に突き放されて負け)では、延長での勝負を考えてしまい、やられてしまいました。先のことを考えてはダメでした。パワーは以前より増している。次は絶対に勝ちたい」

 
72kg級:浜口京子(ジャパンビバレッジ)「去年は、1年間で3〜5年も生きたようないろんな経験をさせてもらいました。ワールドカップで負けて、立ち上がれないくらいに落ち込みましたけど、いまモチベーションは上がっています。あの思いから立ち上がれたのですから、どんな苦しいことでも耐えられます。ことしは25年間生きてきた中で、一番がんばり、一番輝ける年にします」

 
72kg級:斉藤紀江(ジャパンビバレッジ)「年が変わり、気持ちも入れ替わりました。去年は多くの国際大会に出場でき、経験を積めた年でした。ことしは、その経験をもとに頑張ります。63kg級には落とせませんし、72kg級に骨をうずめるつもりで筋力アップに取り組みます」


 ◎男子フリースタイル

 
55kg級:田南部力(警視庁=五輪代表に決定済み)「年越し合宿をすることで、心が切り替わります。前回の年越し合宿(99〜00年)は、五輪出場資格を取りに行く前でした。あの時に比べると、気持ちがリラックスできますよ。アテネ・オリンピックまで、十分にライバルを研究したい」

 
60kg級:山本英典(自衛隊)「海に入って(寒中水泳)気持ちも新たになって、新年を迎えられた。年齢的にオリンピックを目指す年越し合宿に参加できるのは今回が最後でしょう。いい思い出になりましたが、オリンピックに出場して、いい年にしたい」

 
66kg級:池松和彦(日体大助手=五輪代表に決定済み)「全日本選手権で天皇杯をいただきましたけど、マスコミから注目されるほどじゃないから、マイペースでいきます。全日本選手権決勝での戦い? 硬くなったとかじゃなく、あれが今の自分の実力。あの調子では、オリンピックでは勝てない。世界3位におごらず、必死にがんばりたい。2月はトライアルを視察したあと、トルコあたりの国際大会に出る予定です」

 
74kg級:小幡邦彦(綜合警備保障=五輪代表に決定済み)「去年は五輪出場資格を取れ、五輪代表も決まって、いい年でした。シドニー五輪出場を逃した悔しさを晴らせました。ことしもいい年にしたい。シドニー五輪の前の全日本選手権では、2ケ月前にテクニカルフォールで負けた太田(拓弥)さんに勝ったんです。2ケ月あれば実力は一気にアップするということ。五輪まで8か月あるんですから、ぐっとアップさせますよ」

 
84kg級:横山秀和(秋田・秋田商高教)「海から上がる初日の出を見て、気持ちがよかったです。秋田では(天候の問題で)初日の出は、まず見られませんから。3度目の年越し合宿。これが最後かな。最初(アトランタ五輪)がよくて、次(シドニー五輪)がダメで、3度目で復活した選手はいないんじゃないですか? 誰もやっていないことにチャレンジします」

 
96kg級:小平清貴(警視庁)「オリンピックの年ですね。五輪代表権を取ることで中尾(芳広=プロへ転向)にリベンジしたい。でも、大みそかの中尾のテレビ中継では、自分の負けたところが多く流されて、悔しかった。勝負の世界は勝たなければダメですね。トライアルは死ぬ気でがんばる」


 ◎男子グレコローマン

 
55kg級:豊田雅俊(警視庁)「新しい年を迎え、気持ちが新たになりました。水に入って(寒中水泳)気持ちがリセットされましたし。2月のトライアルが勝負です。誰が相手でも勝つ気持ちでいるので、特別にマークする選手はいない。ただ、後悔しないようにビデオで各選手の研究はしたい」

 
60kg級:笹本睦(綜合警備保障)「まず五輪出場資格です。グラウンドの防御を徹底的にやり、一回目の大会で通過します。自分の力を100%出せれば、絶対にパスできる。第1ピリオドを3点以内に押さえることがすべての試合での目標」

 
66kg級:飯室雅規(自衛隊)「トライアルまで、あと2か月、グラウンドの防御を徹底的にやりたい。前半を0点で押さえれば、誰が相手でも勝てる」

 
74kg級:菅太一(警視庁=五輪出場は決定済みの階級)「年が変わり、気持ちも新たに、(永田克彦に対し)あと2勝を目指したい。やるしかありません。ローリングのデフェンスができれば勝てる。あと、けがをしないこと」

 
84kg級:松本慎吾(一宮運輸)「いよいよオリンピック・イヤーですね。でも2月のトライアルに勝たなければ出場できない。ロシア、エジプトをマークしたい。アテネでは絶対にイェルリカヤ(トルコ=五輪V2)と戦い、リベンジする。7日から単独でアメリカに修行へ行ってきます」

 
96kg級:加藤賢三(自衛隊)「新しい年を迎え、気分がいい。まずトライアルで五輪出場資格を取る。去年、初めて世界の戦いを経験した。その経験を役立てたい」

 
120kg級:鈴木克彰(警視庁)「新しい年を迎え、気持ちが切り替わりました。前回(シドニー五輪前)はけがで練習もできなかった。その分、今回の戦いにかけます。がんばります」




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