【特集】勝負の浜口京子、前哨戦の伊調千春




 72`級の浜口京子(ジャパンビバレッジ)、48`級の伊調千春(中京女大)ら世界チャンピオンを含む女子選抜チームは1月20日、アテネでのプレ五輪大会(23―25日)に出場するため、成田空港から現地へ向けて出発した。

 72`級には、昨年10月のワールドカップ(東京)で浜口が敗れたトッカラ・モンゴメリ(米国)が出場する予定。リベンジが期待される浜口は「世界選手権と思っていますから、それなりの挑戦をしました。どんな相手であろうと眼の前の相手に勝つだけ。モンゴメリ対策は父と十分に練りました」と気合十分。

 今回のネクタイは、アトランタ五輪の記念グッズ。五輪前年の1995年にテレビ局の企画で父・アニマル浜口さんと同五輪マラソンコースを走ったイベントに参加した際に買ったもの。「思い出のネクタイ。五輪の年だし、ちょうどいいと思った」と着用した。

 一方、12月の全日本選手権48`を制し、同級として初の国際大会に臨む51`級世界王者の伊調千春(中京女大)は、初体験の階級での戦いに慎重。「何か一つ、つかめればいいと思う。けがをしないように、結果も気にしない」と話し、今大会をあくまでも決戦の場となる「ジャパンクイーンズカップ」(2月23〜24日、東京・駒沢体育館)の前哨戦と位置づけていた。(取材・文=渋谷淳)



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