浜口京子、伊調千春が準決勝進出…プレ五輪




 女子レスリングのプレ五輪大会は1月23日、アテネで4階級の予選リーグが行なわれ、72kg級の浜口京子(ジャパンビバレッジ)は、初戦で世界V6のクリスティン・ノードハゲン(カナダ)にフォール勝ちしたあと、2回戦で地元のギリシャ選手にも圧勝。準決勝進出を決め、予選リーグ3戦全勝(2フォール、1Tフォール)のトッカラ・モンゴメリ(米国)と対戦する。

 48kg級の伊調千春(中京女大)も1、2回戦を圧勝したあと、3回戦で世界2位のパトリシア・ミランダ(米国)を3−1の判定で下して準決勝進出を決めた。(注:棄権と思われていたスペイン選手でしたが、計量をパスしており、組み合わせを報じた記事を訂正します)

 55kg級の関根ゆう(大東大)は3回戦でブリガリア選手に勝ち、1勝1敗で予選リーグを終了。63kg級の坂本襟(リプレ)は2、3回戦で敗れ、予選リーグ1勝2敗に終わった。

 当地では珍しく雪が降り、会場周辺は一面の銀世界だった。(取材・文・写真=宮崎俊哉)


 【75kg級】浜口京子(ジャパンビバレッジ)

予選1回戦 ○[フォール、5:22=3-1]Christin Nordhagen(カナダ)

 
《経過》開始から15秒、浜口は不用意な攻撃を返され1点を失う。ここで停電のため5分間中断。再開後、パッシブを取るも攻めきれずに第1ピリオド終了。第2ピリオドの20秒、浜口がバックを取って1−1へ。4分45秒、パッシブを取り、パーテールポジションから腕を取って一気にフォールを決めた。

 
浜口京子の話「中断中も試合中も、栄コーチ、金浜コーチの声がよく聞こえ、冷静でした。1点を取られた時は、アッと思ったけど、1点だけだったのですぐ取り返せると思った。ワールドカップで負けた相手に2度続けては負けられない。初戦で負けたら、日本に帰れません。タックルを防がれても、積極的にいけたのがよかった。オリンピックの会場でリベンジできたのはうれしい。ここでの初めての試合で勝てて大好きな会場になりました。次からも同じ気持ちでいきます」

 
クリスティン・ノードハゲンの話「練習試合のつもりで来たけど、本気の試合になった。フォール負けなんて最悪」

予選2回戦 ○[フォール、0:57=3-0] Alexia Kourtelesi(ギリシャ)
予選3回戦   BYE


 【48kg級】伊調千春(中京女大)

予選1回戦 ○[Tフォール、1:57=10-0] Sara Sanchez(スペイン)
予選2回戦 ○[Tフォール、5:52=11-0] Yuliya Voitova(ウクライナ)
予選3回戦 ○[3−1] Patricia Miranda(米国)

 
伊調千春の話「(パトリシアは)両足タックルを狙っていました。外国選手相手に失点0を続けていたのに、1点を取られたのが悔しい。でも、よくない試合運びであっても勝てたのが大きい。ひっかかれてしまい、うまくタックルを切れなかったけど、焦らなかったのがよかった。相手は世界2位だけど、自分は(この階級でも)チャンピオンという気持ちで戦った。あとはずば抜けた敵はいない。自分次第。弱気にならず、優勝を目指して頑張ります。


 【55kg級】関根ゆう(大東大)

予選1回戦   BYE
予選2回戦 ●[11−12] Dilleta Giampicolo(イタリア)
予選3回戦 ○[17−13] Desislava Lubenova(ブルガリア)


 【63kg級】坂本襟(リプレ)

予選1回戦 ○
[フォール、4:00=11-0] Nadia Valkova(ブルガリア)
予選2回戦 ●[フォール、4:10=0-5] Ewelina Pruszko(ポーランド)
予選3回戦 ●[Tフォール、2:20=3-13] Sara McMann(米国)




《前ページへ戻る》