4選手がスロバキアへ…フリースタイル五輪第2次予選



 フリースタイルの五輪第2次予選第1ステージに出場する4選手が1月27日、パリ経由でスロバキア・ブラティスラバへ向かった。大会は当初2月1〜2日の予定だったが、スロバキア協会から連絡が入って1月31日〜2月1日に変更になった。

 同大会に出場するのは、60kg級の山本英典(自衛隊)、84kg級の横山秀和(秋田・秋田商高教)、96kg級の小平清貴(警視庁)、120kg級の田中章仁(専大)。各階級とも25選手を超える出場が見込まれ、出場資格獲得となる5位以内を目指す。
(上写真は、左から小平、山本、横山、田中)

 なお、すでに五輪代表に決まった55kg級の田南部力(警視庁)、66kg級の池松和彦(日体大助手)、74kg級の小幡邦彦(綜合警備保障)の3人も視察のため同行した
(写真左=左から田南部、小幡、池松)。監督は富山英明(日大教=日本協会強化委員長)、コーチが土方政和(警視庁)、和田貴広(日本協会専任コーチ)、ドクターが中島耕平(JISS)、トレーナーが佐々木康之(グローバルスポーツ)。

 一行は座席の関係でビジネスクラスでパリまで行けることになり、「ついている。移動による体力減も少ないし、いい結果につながると思う」(富山監督)と気持ちよくパリへ向かった。


 富山英明監督の話「全日本選手権のあと、全精力をこめて練習してきた。組み合わせにもよるが、力を出し切れば全員が出場権を取れる力を持っている。選手は自分を信じて戦ってほしい。己を信じ、神を信じて臨ませる。最初に2、3階級でも資格を取れば、次につながる。全力でぶつかる」

 60kg級・山本英典の話「やることはすべてやってきた。やり残したことはない。あとは試合で出すだけ。開始早々にポイントを取られるくせを出さないこと。最初からポイントを狙ってとばす。全力でやれば、結果はついてくると思う。かかとのケガで2週間休んでしまったが、その分、リラックスもできた。追い込む練習とリラックスするバランスがとれたと思う。狙えるオリンピックはこれが最後だと思うので、絶対に悔いは残さない」

 
84kg級・横山秀和の話「4年後は絶対に無理なので、今回が最後。悔いは残したくない。若手と同じようにとばしては、ついていけないので、あまりがんがんとは練習しなかったですよ。オーバーワークにならないことを気をつけた。試合で力を出し切るかですから。ビデオテープで外国選手を研究するうちに、気持ちが盛り上がってきましたね」

 
96kg級・小平清貴の話「自分の力を出し切りたい。けがをしないことを気をつけてきたので、体調は万全です。追い込むところは、きちんと追い込んできました。外国の選手はパワーが強いので、それをしのぎ、スタミナで勝負したい。あと組み合わせですね。占いとか見てきました。いい抽選をひきたい」

 
120kg級・田中章仁の話「悔いを残さないように戦います。年末にインフルエンザにかかって合宿に参加できませんでしたが、それも治って万全です。ポイントを取れる練習を積んできました。グラウンドでポイントを取れるようにしたい」

(取材・樋口郁夫)



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