横山秀和は2位…フリー五輪第2次予選




  フリースタイルのアテネ五輪第2次予選第1ステージ最終日は2月1日、スロバキアのブラティスラバのムラドスト・スポーツ・ホールで行われ、決勝に進んだ84kg級の横山秀和(秋田・秋田商高教)は、エルダー・アサノフ(ウクライナ)に0−4で敗れ2位に終わった。しかし5位以内に与えられる五輪出場資格は獲得した。

 横山は4月12〜13日に行なわれる明治乳業杯全日本選抜選手権で優勝すればアテネ五輪代表となり、優勝できなかった場合は、優勝選手との間でプレーオフが行われ、勝者が五輪代表となる。

 96kg級の小平清貴(警視庁)は5・6位決定戦で敗れ、惜しくも資格を逃した。60kg級、120kg級とともに2月14〜15日にブルガリア・ソフィアで行なわれる第2(最終)ステージにかける=出場選手は未定。(取材:ビル・メイ)


 【84kg級】横山秀和(秋田・秋田商高教)  2位=28選手出場

準々決勝 ○[フォール、1:25=10-0] Kamal Shalorus(英国)

 
《経過》横山はアテネ五輪の出場権を狙ってタックルで先制。その後、パーテールポジションのチャンスをうまくつかみ、ローリング、アンクルホールドなどで9点をリード。最後は、相手のひざが逆4の字となる技を掛けてフォール勝ちた。五輪出場資格枠を獲得し、96年アトランタ五輪以来2度目の五輪出場に王手をかけた。

準決勝 ○[不戦勝] Moon Eui-Jae(韓国)

 
《経過》韓国のムーンは両ひざを痛めており、棄権。

決 勝 ●[0−4] Eldar Assanov(ウクライナ)

 
《経過》アサノフは2002年世界選手権14位だが、97年には世界2位となっている強豪(03年は不出場)。カウンター・レスリングのうまい横山だったが、アサノフの片足タックルを止められず、脚技も封じられた。やや一方的な試合となって敗れた。


 【96kg級】小平清貴(警視庁)   6位=30選手出場

準々決勝 ●[1−9] Rustam Aghayev(アゼルバイジャン)

 
《経過》小平選手は腕取りを取られて背中から倒されて、0−4とリードを許した。第2ピリオドに反撃したものの、カウンターで返され、1−9で黒星。

順位決定予備戦 ○[不戦勝] Taymuraz Tigiev(ロシア)

 
《経過》ティギエフは準決勝でかわず掛けのような技をかけられ、倒れた時にひじを負傷。このため棄権した。

5・6位決定戦 ●[1−3] Rolf Scherrer(スイス)

 
《経過》小平は腕取りを中心に積極的なファイトをしたものの、2002年世界選手権8位でパワーのあるシェラーに対して決定力を欠いた。シェラーはすべて場外際のタックルで3点を取った。




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