笹本睦が予選リーグ突破…グレコ五輪第2次予選第1ステージ




 レスリング・グレコローマン五輪第2次予選は28日、各階級の予選リーグ3回戦までが行われ、新たに66kg級の笹本が2戦全勝で予選リーグ通過を決めた。55kg級の豊田雅俊(警視庁)と66kg級の飯室雅規(自衛隊)の計3選手が決勝トーナメントへ進む。
 しかし84kg級のアジア王者・松本慎吾(一宮運輸)は1勝2敗、96kg級の加藤賢三(自衛隊)と120kg級の鈴木克彰(警視庁)はともに2敗に終わり、重量級3階級はいずれも予選リーグ敗退となった。

 日本選手の成績は下記の通り。


 【55kg級】豊田雅俊(警視庁)   29選手出場=9プール

 ▼A組
予選3回戦  BYE

 ※決勝トーナメントへ進出(既報)、03年アジア王者のアセト・イマンバエフ(カザフスタン)と8位以内をかけて対戦。


 【60kg級】笹本睦(綜合警備保障)  30選手出場=10プール

 ▼J組
予選2回戦 ○[5−0]Aliaksandr Slivinski (ベラルーシ)

 
《経過》前半は0−0。第2ピリオドのクリンチで笹本が一本背負い投げを決めて3−0とリード。そのあと腕取りのローリングで2点を加え、5−0のスコアで振り切った。

予選3回戦 ○[4−0] Ali Ashkani Agboloag(イラン)

 
《経過》第1ピリオドで笹本がパッシブからのローリングで1点を先取。第2ピリオド、相手の投げの失敗に乗じてガット・レンチを掛け、ニアフォールでポイントをもらって4−0。ラスト30秒、パッシブを取られたもののパーテールポジションを必死に守り切り、決勝トーナメント進出を決めた。

  

 ※決勝トーナメントへ進出。ロシアのアレクセイ・シェフツォフと4位以内をかけて対戦。


 【66kg級】飯室雅規(自衛隊)  36選手=12プール

 ▼A組
予選3回戦  BYE

 ※決勝トーナメントへ進出(既報)。03年アジア選手権3位のカナトベック・ベガリエフ(キルギスタン)と8位以内をかけて対戦。


 【84kg級】松本慎吾(一宮運輸)  28選手=9プール

 ▼I組
予選2回戦 ●[0−5]Luiz Mendez(キューバ)

 《経過》第1ピリオト゛は0−0で終了。第2ピリオドのクリンチで、メンデスがそり投げを決めて3点を奪取。松本はさらにガッツレンチを受けてしまい0−5で敗れた。

予選3回戦 ○[不戦勝]Filip Soukup (チェコ)

   

 ※1勝2敗で予選リーグ敗退


 【96kg級】加藤賢一(自衛隊)  33選手=11プール

 ▼F組
予選2回戦 ●[4−7] Vinko Kadecka(クロアチア)

 
《経過》前半でガッツレンチ二つを許した加藤は、第2ピリオドに首投げを決めフォール状態に入って4−4と追い上げた。しかしフォールできず、返されて4−6と再リードを許し、パーテールポジションのスタートから4−7とされてしまった。

予選3回戦 ●[Tフォール、2:21=0-11] Masoud Hashemzadeh(イラン)

 
《経過》加藤は相手のローリングを止められずにポイントを次々に奪われ、テクニカルフォール負け。

  

 ※2敗で予選リーグ敗退。


 【120kg級】鈴木克彰(警視庁)  26選手=8プール

 ▼A組
予選2回戦 ●[Tフォール、5:45=1-11, 5:45]Barzi Sajad (イラン)

予選3回戦 ●[Tフォール、3:34=0-10] Miriani Giorgadze (グルジア)

 
《経過》鈴木はパーテールポジションからの防御ができず、失点を続けた。最後にがぶり返しを決められテクニカルフォール負け。

  

 ※2敗で予選リーグ敗退。




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