2分3ピリオド制導入が濃厚へ…新ルールの骨格まとまる




 国際レスリング連盟(FILA)は3月11日、五輪予選が行なわれるウズベキスタンのタシュケントで理事会を開き、アテネ五輪中に行われる総会へ提出するルール改正案をまとめた。

 最も大きな変更は試合方式。現行は3分2ピリオドで行われ、判定はトータル・ポイントの多寡で決定されていたが、新ルールは試合時間を2分3ピリオド制とし、ピリオドごとに勝ち負けを決めて2ピリオドを取った選手が試合の勝者となる。途中でフォールが決まった場合には、そこで試合終了
(注:ピリオドが同点に終わった場合などの勝敗決定方法、3ポイント・ノルマ制の有無などについては、まだ把握できていません)

 試合の組み合わせは、現行の「予選リーグ⇒決勝トーナメント」から「敗者復活戦を併用したトーナメント方式」となり、決勝進出者に敗れた選手のみが敗者復活戦へ回れる。1993年に1年間だけ実施した方式と似ており、当時は敗者復活戦で勝ち残った選手同士で3位決定戦を争ったが、今度のルールは3位が2人となる。

 正式決定は総会時で、可決された場合、来年1月からの実施となる。

 また、未定だった05年の世界選手権は、9月か10月にハンガリーのブダペストで3スタイル(男子フリー、男子グレコ、女子)で行われることになり、男子は50kg級が新たに加わるという。



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