五輪シングレット(試合ユニホーム)を公開




 日本協会は4月9日、東京・国立スポーツ科学センターでアテネ五輪で日本代表選手が着用するシングレット(試合用ユニホーム)を公開。五輪代表に決定している男子3選手、女子3選手が着用した。


    


 新しいシングレットは、日本協会を全面的に支援してくれている潟Aシックスが考案し、同社から提供された。運動時の動きや姿勢に合わせて生地を裁断する動体裁断「デルマカット」を採用。レスリング特有の素早い動きや前傾姿勢がしやすいよう、衣服圧(衣服が皮膚を圧迫する力)のバランスをはかり、股下に縫い目のない裁断で動きを妨げずに体へのフィット感を高めることに主眼がおかれている。

 デザインは、大いに気勢を上げるとの意味を持つ「気焔万丈」(きえんばんじょう)がコンセプト。「阿形」(あぎょう)と「吽形」(うんぎょう)の仁王像のデザインし、体勢や光の強さなどによって仁王像の表情が浮かび上がってみえるようになっている。

 着用した選手は、「フィット感がよく、窮屈感がない」(田南部力)、「足の動きがスムーズな感じがする」(池松和彦)、「皮膚と一体化し、着やすい」(吉田沙保里)など感想。浜口京子は、胸に描かれている仁王像に関して、「すごい気合を感じる。自分の住んでいる浅草は仁王にゆかりのある地であり、ユニホームも応援してくれるような気がする。素晴らしいユニホームをつくってくれたアシックスさんに感謝します。あとは気合を入れて戦うだけです」と歓迎した。

 なお会見には、テレビカメラ9台を含め約50社から150人近い報道陣が詰めかけ、関心の高さをうかがわせた。



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