山本美憂(スポーツビズ)が引退会見




 世界女子選手権に3度優勝している山本美憂選手(スポーツビズ)が4月26日、都内で会見し、現役引退と今後レスリングを「伝える側」として普及活動に尽力していくことを表明した。

 同選手は女子がアテネ五輪に採用されたあと、五輪出場を目指して現役復帰したが、昨年12月の天皇杯全日本選手権とことし2月の「ジャパンクイーンズカップ2004」で敗れて夢が途絶えた。「悔しいことはいくつかあるが、満足もしている。先のことが考えられるようになった」と気持ちを切り替え、この日の会見となった。

 今後は少年少女選手の指導やニュースキャスターなどでレスリングの素晴らしさを広める一方、同じく五輪出場を目指した妹・聖子(ジャパンビバレッジ)が08年北京五輪に出場できるように協力していく。すでに今月13日の女子48kg級プレーオフでは、TBSと報知新聞で試合をレポートしている。

 これまでにも2度マットを去っているが、「もし、また現役復帰しそうになったら、妹に止めてもらいます」と、選手生活への未練を断ち切った。



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