ギリシャ、イタリアも参加して全日本女子チームが合宿




 アテネ五輪代表4選手が決まってから初の全日本女子チームの合宿が26日から新潟・十日町市の日大レスリング道場(桜花道場)でスタート。ギリシャ、イタリアも参加し熱気ある練習が続いている。

 30日には新潟・柏崎市で行われているトルコ国技「オイルレスリング」の公演を観戦に行く。選手にとっては息抜きとともに、外国選手には体にオイルを塗ってくる選手もおり、「相手をつかめない状況における組みつき方を見てみたい」(浜口京子)と、レスリングで役立つものを吸収する狙いもある。

 合宿は5月4日までだが、伊調千春ら中京女大の選手は五輪代表選考をめぐってハードスケジュールが続いたため、1日で切り上げる。


 オイルレスリング トルコの国技で、現代レスリングの原型ともいわれる。トルコでは1年中、各地で行われており、レスリングの世界チャンピオンも生んでいる。試合は芝生の上で行われ、ひざまでの皮製のズボン、裸足で歌をうたいながら戦う。戦いづらくするため、互いにヒツジ油(オリーブ油との文献もあり)をズボンの中までもつけあう。

 互いにヌルヌルしてしまうので、つかむ方法がなく、クラッチの優劣が勝負を決めることが多い。勝負は相手を高く持ち上げるか、一方の背がついたら終わり。試合時間は40分で、スタミナが必要。レフェリーはおらず、双方の判断で決着をつける。体重区分はなく、身長制が採用されている。





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