田南部力(警視庁)らが勝ち進む…ドイツグランプリ第1日




 欧州遠征中のフリースタイル五輪代表チームは6月12日、ドイツのライプチヒでドイツグランプリに出場。55kg級の田南部力(警視庁)ら4選手が予選1、2回戦を勝ち抜いた(BYEを含む)。しかし84kg級の横山秀和(秋田・秋田商高教)は初戦黒星。

 初日午前セッションの成績は下記の通り。(レポート:ウイリアム・メイ)


 【55kg級】田南部力(警視庁)   11選手出場

予選1回戦 ○[Tフォール、5:18=11-1] Dennis Langner(ドイツ)
 
《経過》田南部は両脚タックルを自由自在に取り、ひざ折りまたさきもよく決まってドイツの新鋭に楽勝。

予選2回戦 ○[Tフォール、4:06=12-0] Kai Wedekind(ドイツ)
 
《経過》田南部が初戦白星の好調を持続。腕取りから片足タックル、またさきでニアーフォール。第1ピリオドで9−0とし、第2ピリオド、片足タックルとフェイントからの通称パンケーキでテクニカルフォール勝ち。


 【60kg級】井上謙二(自衛隊)   8選手出場

予選1回戦 ○[10−2] Mehmet Baygus(ドイツ)
 
《経過》井上がパーテールポジションから腕を決めての横崩しなどでポイントを重ねた。前週はひざの状態が悪くマケドニアの大会を棄権したが、その後遺症を感じさせない快勝だった。

予選2回戦 ○[7−1] John Pineda(カナダ)
 
《経過》井上は初戦に続いて安定したレスリングを見せ、組み手をよく制してゴー・ビハインドで計3点。胸取りのローリングで計4点を取って試合を決めた。


 【66kg級】池松和彦(日体大助手)   15選手出場

予選1回戦  BYE

予選2回戦 ○[7−1] Nikos Loizidis(ギリシャ)
 
《経過》昨年の世界選手権準々決勝で当たった相手。池松は相手の強い小手投げに序盤はなかなか入れなかったが、第1ピリオド中盤、正面タックルで3点。そのあと腕取りローリングと手首取りの返し技で7−0へ。第2ピリオドは池松選手が脚を取ったりして、と取ったりして、ポイントにはつながらなかたものの、相手の攻撃を封じた。


 【74kg級】小幡邦彦(綜合警備保障)   16選手出場

予選1回戦 ○[5−0] Stephen Kraft(ドイツ)
 
《経過》小幡ががぶりからの攻撃をしかけ、タックルと飛行機投げのカウンターで2−0。第2ピリオド、がぶりからのエビ固めでニアフォールに追い込み3点を加えた。

予選2回戦  BYE


 【84kg級】横山秀和(秋田・秋田商高教)   16選手出場

予選1回戦 ●[0−4] Lazaros Loizidis(ギリシャ)
 
《経過》背が低くて攻めにくいタイプの相手に対し、横山は小内刈りで脚を取られ、ローリングで失点。これで勝負が決った。

予選2回戦  BYE




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