【特集】ドイツ在住の東洋大OBが五輪チームを訪問

(ウィリアム・メイ=チェコ・プラハ在住、元国士大コーチ)


  「レスリングの関係は一生です」(Wrestling Relations Are For Life.)−。

 フリースタイルの代表チームがドイツ・グランプリ大会出場のためライプチヒに来て、初日に4選手が決勝進出を果たす好成績を挙げましたが、和久井始コーチ(自衛隊)がびっくりしたおまけは、東洋大の後輩の森繁さん
(写真の右)に15年ぶり再会したことでした。

 15年前からドイツで生活する森さん (smori@ned.de)は、レスリング協会のホームページをよく見ているそうです。今回、五輪代表チームがドイツに遠征することになり、先輩の和久井コーチがそのメンバーに入っているの分かって、デュッセルドルフからライプチヒへ車で5時間をかけて移動し、日本チームを訪問しました。

 和久井コーチは「試合のビデオを撮っていると、後ろから『先輩!』という声が聞こえ、森と分かってびっくりした。森がドイツのどこかで活躍していることは知っていたけど、ここで会うとは思わなかった。驚きました」と話しました。和久井コーチが東洋大4年生の時、森さんが1年生だったそうです。森さんは1988年に卒業し、すぐドイツに渡り、現在はNippon Express(日本通運)のデュッセルドルフ支店の営業課長だそうです。

 森さんは「先輩と会ってうれしい。それに日本のオリンピック代表の試合も見られた。このチャンスに行かなければならないと思いました」と、遠路はるばる駆けつけた理由を説明しました。ドイツにいる日本レスリングのサポーターに対し、和久井コーチをはじめとした日本の監督・コーチは地元のレストランでもてなしました。

(撮影=保高幸子)



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