松本慎吾(一宮運輸)が勝ち進む…ドイツグランプリ
ドイツグランプリ第1日は6月19日、予選リーグが続けられ、1回戦で欧州王者を破った84kg級の松本慎吾(一宮運輸)は、その後も勝ち進み、決勝トーナメント本戦へ進出した。しかし他の選手は、60kg級の笹本睦(綜合警備保障)は2001年58kg級世界チャンピオンのディルショド・アリポフ(ウズベキスタン)に敗れるなど、いずれも予選リーグなどで敗れ、上位進出を逃した。
各選手の成績は下記の通り。細線は既報。(レポート=保高幸子)
【55kg級】豊田雅俊(警視庁)
予選1回戦 ●[5-5=延長] R. Bikkinin(ロシア)
予選2回戦 BYE
予選3回戦 ○[5−3] I. Kurilov(ウクライナ)
《経過》豊田がパッシブで1点を先制。さらに相手がそり投げを仕掛けたときに乗ってつぶして3点を加えた。
その後、3ポイント失ったものの、警告を取って1点を加え、5−3として逃げ切った。
【60kg級】笹本睦(綜合警備保障)
予選1回戦 ○[4−3] Mazaian(ロシア)
予選2回戦 ○[4−2] H. Marnette(ドイツ)
予選3回戦 ●[5−7] D. Aripov(ウズベキスタン)
《経過》笹本が巻き投げで3点を先制。その後、パッシブを取られ、リフトはこらえたが1点を失い場外へ。もう1度パーテールポジションとなり、今度は持ち上げられて3点、1点、2点と続けざまに失った。笹本もパッシブを取り、俵返しで反撃したが低い姿勢だったため2点を取るにとどまった。
【60kg級】下村博(自衛隊)
予選1回戦 ○[4−1] M. Kittner(ドイツ)
予選2回戦 ○[5−0] M. Greiferet(ドイツ)
予選3回戦 ●[3−4] S. Theodosiadis(ギリシャ)
《経過》3点を先制された下村だが、巻き投げで3点を取り同点へ。延長に入り、相手の巻き投げが決まって1ポイントを失い、勝負が決まった。
【74kg級】永田克彦(新日本プロレス職)
予選1回戦 BYE
予選2回戦 ○[5−0] D. Wissel(ドイツ)
予選3回戦 ○[不戦勝] B. Abdullaev(ウクライナ)
決勝T予備戦 ●[0−8] A. Juretzko(ドイツ)
《経過》永田は先にパッシブを取られ、リーリングなどう受けてしまった失点。8点を取られてしまった。
【84kg級】松本慎吾(一宮運輸)
予選1回戦 ○[3−1] Nazim Avluca(トルコ)
予選2回戦 ○[Tフォール、10-0] M. Fix(ドイツ)
予選3回戦 BYE
決勝T予備戦 ○[5−1] K. Schneider(ドイツ)
《経過》松本が最初にパッシブを取り、俵返しを狙うが決まらない。逆にパッシブからパーテールポジションをしいられ、リフトをこらえた時に脚がかかってしまって1点を失った。
しかし、すぐにバックへ回って1−1。相手の投げの失敗の時にバックを取って2−1へ。最後は俵返しで3点を取って5−1とした。