3選手が決勝進出、浜口京子は3位決定戦へ…アテネ五輪第2日




 アテネ五輪レスリング競技第2日は8月23日、アテネ市のアノリオシア・オリンピック・ホールで女子4階級の準決勝が行われ、48kg級の伊調千春、55kg級の吉田沙保里、63kg級の伊調馨(いずれも中京女大)が勝って決勝進出を決めた。

 しかし世界V5の浜口京子(ジャパンビバレッジ)は、2002年世界選手権決勝を争ったワン・シュ(王旭=中国)に4−6で敗れ、3位決定戦へ回ることになった。

 各試合結果は下記の通り(細字は既報)。


 【48kg級】伊調千春(中京女大)   14選手出場

予選1回戦 ○[Tフォール、4:12=12-0] Lyndsey Belisle(カナダ)
予選2回戦 ○[フォール、5:58=7-0] Brightte Wagner(ドイツ)
予選3回戦  BYE

準 決 勝 ○[Tフォール、4:10=12-1] Angelique Berthenet(フランス)

 《経過》伊調が回り込み、ローリングで3点を先取。そのままのスコアで第2ピリオドへ入り、正面タックルとローリングなどで8−1。伊調の勢いは止まらず、ポイントを重ねて12点を取った。

※伊調は決勝進出。対戦相手は世界V3のIrini Mereni(ウクライナ=従来イリナ・メルニク=と表記しましたが、今大会のスペルに合わせます)。


 【55kg級】吉田沙保里(中京女大)  12選手出場

予選1回戦  BYE
予選2回戦 ○[Tフォール、3:47=11-0] Su Dong Mei(中国)
予選3回戦 ○[Tフォール、6:00=10-0] Diletta Giampiccolo(イタリア)

準 決 勝 ○[7−6] Anna Gomis(フランス)

 《経過》吉田がタックルで1点を取ったはずだが、場外と判定されて0点。しかし2度目のタックルはしっかり決めた。中盤、タックルを見事に返されて1−3とリードを許したが、1点を2度取り、3−3として第2ピリオドへ。ここでもタックルへいったところを小手投げで返され、3−6と再リードを許した。しかし吉田はすぐにタックルとローリングで3点を返して同点。ラスト1分30秒、回り込んで貴重な1点を加え、このままのスコアで振り切った。

※吉田は決勝進出。対戦相手はTonya Verbeek(カナダ)


 【63kg級】伊調馨(中京女大)   12選手出場

予選1回戦 ○[Tフォール、5:10=10-0] Lyudmyia Golovchenko(ウクライナ)
予選2回戦  BYE
予選3回戦 ○[6−2] Alena Kartashova(ロシア)

準 決 勝 ○[4−0] Lise Legrand(フランス)

 《経過》伊調が第1ピリオドに2度回り込んでバックを取り、2−0とリード。第2ピリオドも相手の反撃を許さず、着実に1点を2度取って4−0とした。

※伊調が決勝進出。対戦相手はSara MacMann(米国)。


 【72kg級】浜口京子(ジャパンビバレッジ)   12選手出場

予選1回戦 ○[8−4] Toccara Montgomery(米国)
予選2回戦 ○[Tフォール、5:17=10-0] Stanka Zlateva(ブルガリア)
予選3回戦  BYE

準 決 勝 ●[4−6] Wang Xu(中国)

 《経過》浜口の足首タックルが決まったかに思えたが、ワンがうまい身のこなしてバックを取る。すぐにローリング。浜口は3点を追い、すぐにバックを取り、腕を取ってワンの体を返して3−3とした。第2ピリオドは、浜口がパッシブを取ったがローリングは通じない。逆にワンがパッシブを取り、パーテールポジションからの攻撃。浜口がワンの左手首をがっちりにぎったため、警告でワンに1点が入った。再びワンのパーテールポジションからの攻撃となり、ローリングが決まった。この時、電光掲示板が間違っており、ワンが5−4のリードとなっていた(本当は6−3)。浜口は最後、こん身の力を込めて攻撃して1点を取ったが、6−4でワンの手が上がった。

※浜口は3位決定戦へ。対戦相手はSvitana Sayenko(ウクライナ)。




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