笹本睦が予選リーグ通過、7位以内を確保…男子グレコ第2日



 アテネ五輪レスリング競技第4日は8月25日、アテネ市のアノリオシア・オリンピック・ホールで男子グレコローマンの決勝、予選リーグなどが行われ、60kg級の笹本睦(綜合警備保障)が、今年の欧州2位のダボール・ステファネク(セルビアモンテネグロ)を9−1で下し、予選リーグを2戦2勝として決勝トーナメント進出を決めた。

 決勝トーナメント1回戦では、アトランタ五輪とシドニー五輪の覇者で、2002・03年世界チャンピオンのアルメン・ナザリアン(ブルガリア)と対戦する。

 成績は下記の通り(細線は既報)。


 【60kg級】笹本睦(綜合警備保障)   22選手出場

予選1回戦 ○[Tフォール、2:31=11-0] Sidney Guzman(ペルー)
予選2回戦  BYE

予選3回戦 ○[9−1] Dabor Stefanek(セルビアモンテネグロ)

 
《経過》笹本がパッシブを取り、パーテールポジションからローリングで2点。続いて俵返しを狙ったが、バランスを崩し、バックを取られて2−1。このあと、巻き投げでバックを取り、ローリングで2点を加えた。場外となって再度のパーテールポジションで俵返しを狙い、いい感じで持ち上がったが足を使う反則で不発。しかし警告の2点が入って7−1。第2ピリオドに俵返しを狙い、これは不発だったがすぐに反対側に返してニアフォールを奪い、9−1として勝った。


 決勝トーナメント進出を決めた笹本睦の話「3回戦の相手は格下だけど、自分の形で攻めることができた。俵返しは足をかけられてしまったけど、いい感じで持ち上がった。体もよく動くし、この調子であすも戦いたい。俵返しのスペシャリスト(ナザリアン)が相手なので、逆にやり返してやる。ローリングは狙いません。最初から俵返しでいきます。(シドニー五輪でナザリアンに投げられて完敗して以来の)4年間、ナザリアンを投げることを想定して練習してきた。五輪3連覇は阻止したい」


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