田南部力がシドニー五輪覇者を撃破し7位以内を確保…男子フリー第1日
アテネ五輪レスリング競技は8月27日、フリースタイル4階級がスタート。55kg級の田南部力(警視庁)が初戦でシドニー五輪金メダリストのナミク・アブデュラエフ(アゼルバイジャン)を5−2で撃破。2回戦でヨゲシュワー・ダット(インド)も破り、予選リーグ通過が決定。7位以内を確保した。決勝トーナメントでは、隣のブロックがイラン、モンゴル、韓国がもつれており、3回戦の結果次第となるが、ことしのアジア選手権2位のナランバータル・バヤラー
モンゴル)が有力。
66kg級の池松和彦(日体大助手)は、2回戦(初戦)でフレッド・ジェッセイ(ナイジェリア)をテクニカルフォールで下し白星スタート。
84kg級の横山秀和(秋田・秋田商高教)は、2回戦(初戦)で2002年世界3位のマジッド・コダエイ(イラン)に1−8で敗れた。コダエイがリーグで2勝をマークしたため、決勝トーナメントへ進出の道が断たれた。
各階級の成績は下記の通り。
【55kg級】田南部力(警視庁) 22選手
予選1回戦 ○[5−2] Namig Abudullaev(アゼルバイジャン)
《経過》6月にも勝っている田南部が積極的に攻め、先にパッシブを取る。パーテールポジションからアンクルホールドで2点を先取。場外に出たためパーテールポジションとなり、再びアンクルホールドで1点を追加した。第2ピリオドはタックルで1点を返されたが、中盤に田南部がタックルで1点。さらにアンクルホールドで1点を加えた。最後に1点を失ったものの、5−2のスコアで強豪を破った。
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予選2回戦 ○[4−3] Yogeshwar Dutt(インド)
《経過》田南部がバックを取って1点、さらにタックルから一気にニアフォールを決めて2点。相手のタックルをつぶして1点とポイントを重ね4−0。第2ピリオドは腕をうまく決められて1回転してしまい2失点。さらにパッシブも取られたが、グラウンドは守る。ラスト10秒、タックルで1点を取られてが、そこで試合終了。
【66kg級】池松和彦(日体大助手) 21選手出場
予選1回戦 BYE
予選2回戦 ○[フォール、1:07=3-1] Fred Jesey(ナイジェリア)
《経過》池松はうまく相手にすり抜けられて1点を先制された。しかし焦る様子はなく、がっちりとがぶると、必殺の外無双でニアフォールを奪い、そのままフォールした。
【84kg級】横山秀和(秋田・秋田商高教) 22選手出場
予選1回戦 BYE
予選2回戦 ●[1−8] Majid Khodaei(イラン)
《経過》タックルで1点を先制された横山だが、タックルを返して1−1。第2ピリオド、パッシブをとられたもののグラウンドは守った。しかし、もつれて場外際で倒され3失点。パーテールポジションからレッグホールドで転がされ、さらに2点を失い、1−8とされてしまった。