【特集】内藤可三、福田耕治両審判員も感無量




 アテネ五輪へは、日本から2人の審判員が参加。内藤可三・日本協会審判委員長(ニレ接骨院)と福田耕治・同審判副委員長で、ともにシドニー五輪に続いての参加。日本選手が殊勲を挙げる度に、控室の通路まで足を運び、選手を祝福した。

 2002世界グレコローマン選手権の最優秀審判の内藤審判員は「1度目(シドニー)はよかったけど、2度目はもっとよかった」と、金メダル2個を含めて6回日の丸が上がった大会に感無量。日大の後輩となる井上の銅メダル獲得の時は、目に涙を浮かべて祝福。五輪に参加できる喜びに浸った。しかし、井上は予選で1敗して勝ちあがるなど、はらはらさせられた。「次は、生き返ってのメダルじゃなく、勝ち続けてのメダルを取ってほしい。安心して見ていたいよ」とも。

 この感慨を多くの後輩審判に経験させたいそうで、「北京五輪では、もう1人つれてきて日本審判3人でやりたい。そうなるように(技術向上して日本人審判員の評価が高まるように)頑張る」と言う。

 福田審判員は「メダルを多く取って気分がいい」と満足そう。シドニー五輪で銀メダルを取った永田克彦は、大きな期待されない中から勝ち上がったものだが、今回は最初から期待の中でのメダル獲得。「気持ちが盛り上がった。選手が頑張ると、気持ちよく笛がふける。ただ吹くだけじゃ面白くない」と、こちらも笑顔でいっぱいだった。
(写真は、内藤審判員=左=と福田審判員)

 



《前ページへ戻る》