第18回押立杯関西少年選手権 成績&熱戦写真集




 第18回押立杯関西少年選手権が10月31日、ことし7月に全国大会V18を成し遂げた吹田市民教室の本拠地、吹田市の北千里市民体育館で、18府県47チームから517選手が参加して行われた。

 押立杯関西少年選手権は、1987年、独自に活動していた大阪府のレスリング・クラブ8団体が、各クラブの交流と技術の向上を目指して大同団結し、大阪少年レスリング連盟を結成。その記念行事としてスタートし、会長でもある押立吉男・吹田市民教室代表の名前を冠につけてスタートした。同年11月に、高槻市レスリング連盟の寺内正次郎会長の尽力によって高槻市総合体育館で行われた第1回大会には、10府県17クラブから200人の選手が集まった。

 それから17年がたち、約2・5倍の参加選手へ発展。517選手といえば、1985年に吹田市で行われた第2回全国少年大会の496選手を上回る数字になる。大会の実施回数では、北日本少年選手権や千葉県少年大会などもっと長い歴史を持つ地方大会があるものの、「これだけ広域から500人もの選手が集まってくれるのが誇りです」と押立代表。

 アテネ五輪で金メダルを取った吉田沙保里(三重・一志ク=現中京女大)や、女子世界チャンピオンの上林美穂(羽島市連盟)、正田絢子(吹田市民教室)をはじめ、現在、西日本大学レスリング界の星となっている鈴木崇之(京都・宇治教室=現立命館大)、大学レスリング界の期待の新星として活躍している高塚紀行(大阪・吹田市民教室=現日大)ら、数多くの強豪がこの大会を経験して飛躍へつなげており、同代表は「全国大会に匹敵する大会に発展してくれたと思う」と感慨深そう。

 さ来年の第20回大会は、記念大会として過去最大の規模の大会にしたい意向を示したが、会場確保の難問も。すでに4面マットでは足りず、幼年の部と小学1・2年の部はひとつのマットをテープで区切り、2試合を行うなどの苦肉の策も実施している。だが、規模が大きくなればなるほど問題も出てくるもの。少年少女レスリングの発展を願う者の力を結集させ、ひとつひとつ解決させて最高レベルの地方大会を目指してほしいものだ。

 各階級の成績は、ここをクリック(pdfファイル)。

(取材・撮影=樋口郁夫)



《開会式》

《会場から》


《熱戦に次ぐ熱戦》

《熱気あふれる応援》

《負けるな! ちびっ子レスラー》


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