ルーロン・ガードナー(米国)が記者会見




 大みそ日の「PRIDE男祭り2004」で、バルセロナ五輪柔道金メダリストの吉田秀彦(吉田道場)との対戦が決まったシドニー五輪グレコローマン130kg級金メダリストのルーロン・ガードナー(米国)が11月1日、フジテレビ内で行われた「PRIDE男祭り」の会見に参加。吉田戦にかける意気込みなどを話した。

 ガードナーは「アメリカのレスラーを代表する形でPRIDEに参戦できることは光栄だ。レスラーの能力に加え、総合格闘家として積み重ねてきたものを最大限に発揮し、自分にとって、そしてファンにとって、喜んでもらえる試合をしたい」とあいさつ。総合格闘技の練習は、1996年ごろにレスリング出身のマーク・コールマンやドン・フライ、ダン・スバーンらとやったことがあるそうで、その後、レスリングに専念することになったが、関心はあったという。

 米国グレコローマン・レスラーの先輩で、アトランタ五輪グレコローマン130kg級のマット・ガファリ(米国)も、引退後、一度だけ総合格闘技に挑んだが、全く通用しなかった。しかしガードナーは「肉体、動き、バランスのどれをとってもガファリより自分の方が優れている。アメリカン・レスリングがベストの格闘技であることを証明したい」と、必勝を誓った。

 対戦相手の吉田は「突然の決定だった。何気なく受けたが、きのう、リング上で握手したとき、すごい手で、これで殴られたらヤバイと思った」と、ガードナーの大きさとパワーに驚いたことを話した。

 総合格闘技は、パンチ・キック、投げ技・組み技、関節技・絞め技といったあらゆる攻撃が認められているファイト。米国のレスリング・トップ選手からの総合格闘技入りは、プロレス入りしていたダン・スバーンが初。その後、1991年世界選手権フリースタイル90kg級2位のマーク・コールマンらが続いた。レスリング選手の場合、関節技や絞め技の練習はやっていないので、特に総合格闘技へ転向して日が浅い選手は、タックルで組み付いてテークダウンを奪い、上からパワーあふれるパンチをたたき込む勝ちパターンが多いが、果たしてガードナーは?

 なお同大会には、レスリング関係選手からグレイシー・ハンターとして名を高めた桜庭和志(中大OB=高田道場)、五味隆典(木口道場レスリング教室)の参加することになった。対戦相手は近日中に決定される。

 【お断り】PRIDEが「ルーロン・ガードナー」と表記しましたので、合わせます。


会見するガードナー 大みそ日決戦に出場するファイターたち インタビューを受けるガードナー




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