【特集】次は打倒・豊田を果たしての優勝…男子グレコ55kg級・平井進悟

 ▼2回戦  平井進悟(綜合警備保障)○[2−0(3-0,1-0)]●上田吉輝(徳山大)
 ▼準決勝 平井進悟(綜合警備保障)○[2−0(3-0,1-0)]●和田宗法(日体大)
 ▼決  勝 平井進悟(綜合警備保障)○[2−1(1-0,0-1,1-0)]●村上文清(自衛隊)

  《決勝戦経過》第1〜3ピリオド、すべて0−0で終了。第1ピリオドは平井が有利の組み手から、第2ピリオドは村上が有利の組み手から、それぞれそり投げで取った。勝負の第3ピリオドのクリンチは、村上が手を離してしまい、平井が取って優勝を決めた。


 アテネ五輪代表の豊田雅俊が棄権して混戦模様となったグレコ55kg級は、豊田の拓大での後輩の平井が制した。決勝はお互いにポイントが取れず、3ピリオドすべて0−0となってのクリンチによる勝負。わずかの差で平井が上回って栄冠を手にした。

 「テクニカルポイントを取って優勝したかったのですが…」と、100パーセント満足な優勝ではなかったものの、「ポイントを取るのが難しい相手なので」と、結果が出たことでまずは満足といったところ。予選からを通じてテクニカルポイントは1点も取られておらず(クリンチからの失点を除く)、この固い守りが優勝へつながったのだろう。

 2001年にフリースタイル58kg級で優勝しているが、グレコローマンに転向してからは初めての優勝。「(転向して)2年半で結果が出てうれしい」と、初優勝に等しい感激があるようだ。豊田はよく練習してもらった先輩であるが、今後は追う立場。「豊田さんが出ていても、優勝できるよう頑張っていきたい」と気を引き締め、これからの飛躍を誓っていた。




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