【特集】豪快技連発で貫録の5連覇…男子グレコ60kg級・笹本睦

 ▼1回戦  笹本睦(綜合警備保障)○[2−0(TF8-0,TF4-0)]●薮中(群馬大)
 ▼2回戦  笹本睦(綜合警備保障)○[フォール、2:26]●大西啓介(自衛隊)
 ▼準決勝 笹本睦(綜合警備保障)○[2−0(1-0,4-0)]●福間道元(日体大)
 ▼決  勝 笹本睦(綜合警備保障)○[フォール、2:25]●北岡秀王(日体大)

  《決勝戦経過》第1ピリオド、0−0で終わってクリンチで勝負。笹本が豪快なそり投げを決め、そのままフォールへ持ち込んだ。


  アテネ五輪5位の笹本が、予選では豪快な俵返しを爆発させ、決勝もクリンチからのそり投げ一閃(せん)。グレコローマンの豪快さを感じさせる内容で5連覇を達成した。

 第1試合から自信満々のファイト。失点0という完全優勝だったが、「4試合中2試合がクリンチになってしまったので、そんなによくはなかった。国内では圧勝しないと世界では勝てないんで」と、欲の深いところを見せた。

 新ルールは、「世界のレベルであっても、ポイントはそう取られないと思う」と感じ、自分に有利な面もあると分析。強豪が相手でも勝機は十分とふんでいる。それでもクリンチ狙いで2分間守ってくる選手が相手だと「苦しいかな」と予想する。

 それだけに、0−0で終わることなくスタンドレスリングでポイントを取れる技術を磨くことが大切になってくる。「来年の世界選手権でメダルと取りたい。ルールはまた変わると思うので、しっかり対応したい」と、来春の新ルール確立をにらみつつ、世界で勝てる練習を積み重ねていく予定だ。




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