【特集】「本当は自分に合ったルールなのかな」…女子63kg級・伊調馨

 ▼準決勝 伊調馨(中京女大)○[フォール、0:35]●金澤早希(大阪・堺女短大)
 ▼決  勝 伊調馨(中京女大)○[2−0(5-0,2-0)]●正田絢子(東洋大)

  《決勝戦経過》第1ピリオド、伊調が正田のタックルを返して1点を取り、一気にニアフォールへ持ち込んで5−0で先勝。第2ピリオドも伊調が2度回り込み、快勝した。


 アテネ五輪金メダリストの伊調が、スロースターターの一面のために「不利」といわれる新ルールにもめげずに3年連続優勝を達成した。

 慣れないルールなので、やはり「怖かった」という。しかし短時間になったことで、逆に「攻めなきゃ」という気持ちになり、「本当は自分に合ったルールなのかな」というのが大会後の感想。「得意ではなくても、得意になれるように練習したい」と、まっとうなコメントで新ルールを振り返った。
  
 五輪後にいろんな行事が多く、練習も飛び飛びになってしまってモチベーションが下がる一面もあったそうだが、「大事な大会だったので、頑張ってモチベーションを上げました」と気持ちを高めて臨んだ。何よりも「アテネで学んだことを出したかった」と、今夏の経験を無駄にはしたくなかったという。

 「千春と北京五輪を目指したい」と、今回はけがで欠場した姉の踏ん張りを期待しつつ、4年後を見据えた。




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