「アテネ五輪強化対策研究会」を実施



 日本協会がアテネ五輪へ向けてメダル候補と認定した男子9選手、女子8選手が1月19日、千葉・勝浦市に集合。「アテネ五輪強化対策研究会」として、テルムマラン・パシフィックにおいてタラソテラピー(海水療法)でリラックスしたあと、高田裕司・前強化委員長ら五輪金メダリストらから講義を受けた。

 練習ではなく、五輪へ向けて意識を高め選手と協会がひとつになるための1泊2日の合宿。福田富昭専務理事は、日本レスリング界の栄光の歴史を紹介。今回呼んだ4人の五輪金メダリストは、練習量などすべての面できちがいのゆに練習したことを強調。一方で、五輪で金メダルを取った選手の半分は、前年まではたいしたことなく期待されていなかったことを説明し、誰にでもチャンスがあることも説明し、選手に奮起をうながした。

 さらに「左右で技が使えるようになれ」「練習では強いヤツ、苦手なヤツとやれ」「遠征は一番強い国、一番強い選手のいる国へ行け」など、自らの経験からくる練習へのアドバイスをした。

 参加選手・スタッフは下記の通り。


 【役員】

 福田富昭(専務理事)、今泉雄策(総務担当理事)、高田裕司(総合格闘技委員長=前強化委員長)、富山英明(男子強化委員長)、宮原厚次、佐藤満、伊藤広道、土方政和(以上、男子強化委員)、鈴木光(女子強化委員長)、栄和人、金浜良(以上、女子強化委員)、村本健二(総務副委員長)、木名瀬重夫(女子事務局次長)

 
【男子フリースタイル】

 ▼55kg級 田南部力(警視庁)、▼60kg級 太田亮介(警視庁)、▼66kg級 宮田和幸(クリナップ)、▼74kg級 小幡邦彦(山梨学院大)

 
【男子グレコローマン】

 ▼55kg級 豊田雅俊(警視庁)、▼60kg級 笹本睦(綜合警備保障)、▼66kg級 飯室雅規(自衛隊)、▼74kg級 永田克彦(新日本プロレス職)、▼84kg級 松本慎吾(一宮運輸)

 
【女 子】

 ▼48kg級 坂本真喜子(愛知・中京女大付高)、山本美憂(PUREBRED)、▼51kg級 伊調千春(中京女大)、▼55kg級 吉田沙保里(中京女大)、坂本日登美(中京女大)、山本聖子(日大)、▼63kg級 伊調馨(愛知・中京女大付高)、▼72kg級 浜口京子(浜口ジム)


日本協会・福田富昭専務理事からあいさつでスタート。 海水によるリラクゼーション施設の説明を受ける女子選手たち。
         
海水療法とともにジェット気流で足裏をマッサージ。 セクハラ(?)を仕掛ける富山英明・男子強化委員長に反撃する吉田沙保里。
いろんな施設のそろっているテルムマラン・パシフィック 浮力によるリラックスに挑む浜口京子。吉田が見守る。
          
講義開始。五輪金メダリストの経験談に誰もが引きずりこまれた。 ミーティングの最後は福田富昭専務理事からの講和。
       
夜は懇親会。専務理事による乾杯。 臨時コンパニオンたちによるお酌。
       
会を盛り上げた栄和人・中京女大監督のマジック・ショー。 チームに新鮮な魚を差し入れしてくれた叶シ川の齋藤政宏社長(右)とレスリング活動に理解を持つ千葉県会議員の小高伸太氏。



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