全日本チームの男女一本化でアテネ五輪へ…新執行部方針示す




 日本協会は4月2日、東京・岸記念体育会館で福田富昭会長(UHIシステムズ)、高田裕司専務理事(山梨学院大監督)、富山英明強化委員長(日大監督)が会見し(写真左から高田、福田、富山)、アテネオリンピックでの金メダル獲得を目標に、アテネ・オリンピック強化対策本部の設置、ナショナルチームの強化の男女一本化、レスリング政治連盟の結成など新執行部の方針を発表した。

 強化方針は、(1)外国選手に負けない体力の養成、(2)闘う精神と根性の養成、(3)ルールに適した技術の開発と習得、(4)外国選手との試合経験を積ませて自信を持たせる、の4点。03年度の目標は、(1)アジア選手権での優勝、(2)世界選手権の3位以内入賞=男子、(3)世界選手権での優勝=女子、(4)女子ワールドカップの三連覇、の4点。
 
 これまで女子ナショナルチームの強化は全日本女子連盟がやっていたが、協会の強化委員会が一括して担当。男子の担当を富山強化委員長が兼務し、女子は鈴木光・全日本女子連盟強化委員長(ジャパンビバレッジ)が担当する。これまで男子にのみいた専任コーチ(和田貴広)の女子に木名瀬重夫・全日本女子連盟事務局次長が担当する。

 この強化委員会に審判委員会、スポーツ医科学委員会などでアテネ・オリンピック強化対策本部を設置し、強化を推進する。このほか、レスリングOBによる政治家によるレスリング政治連盟の結成により行政力の強化をはかり、財務・事業委員会を新設して収入の強化をはかることなどが示された。




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