2選手が他競技から挑戦…ジャパンクイーンズカップ




 今回の「ジャパンクイーンズカップ2003」には、他競技から2選手が挑戦してきた。1人は72kg級に出場した石原美和子(禅道レスリング)で、空手&総合格闘技で11年間無敗という選手。しかしレスリングでは勝手が違ったようで、初戦に浜口京子(ジャパンビバレッジ)に15秒でフォール負けしたのをはじめ(写真=赤が石原)、3戦全敗で4位に終わった。

 大会出場を決意してからあまり時間がなく、レスリングの練習をしたのは2時間ほど。練習というよりも基本的なルールを教えてもらい、レスリングの基礎運動をしたぐらいだそうで、「試合を見たのも2回目。どんな技があるのかイメージすることもできず、何もできませんでした。レスリングならではの技を覚えてないとダメですね」と振り返った。

 初戦から世界チャンピオンの浜口と対戦したのは不運としかいいようがない。「ただ、ただ圧倒されてしまいました」と言う。しかし得るものもあった。「レスリングのタックルは、しっかり勉強したら総合格闘技の世界でも間違いなく役立つと思います。勝ち負け抜きで、一度真剣にチャンレジしてみたいと思います」。6月に総合での試合があるので、そのあと、今度はきちんと練習し、「もう一度浜口選手と対戦したい」と再チャレンジを口にした。

 もう1人は柔道出身の二宮美紀(誠道館船山塾)。以前、柔道の幅を広げようと姉(美穂=元全日本チャンピオン、
写真の赤)と何度か浜口道場でレスリングの練習をしたことがある。

 しかし本格的にレスリングの練習を始めたのは2週間前から。今泉雄策・日本協会常務理事が練習メニューを作り、木名瀬重夫・日本協会女子専任コーチの指導を受けての挑戦だった。3位という内容にも、「全然ダメですね。レスリングは難しいです。柔道からしっかり頭を切り換えないと。手を出しても襟がないから取れないし、つかむところがありませんから」と不満いっぱい。「これからはレスリング一本に絞って、もっともっと練習して勝てるようにがんばります」と話していた。



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