【特集】往年の強さが完全復活…霞ヶ浦(茨城)




 7月31日から8月1日に長崎・復興アリーナで行なわれたインターハイ団体戦で、霞ヶ浦(茨城)が5試合を6−1以上のスコアで勝って2年連続優勝。3年ぶりに春(全国高校選抜大会)夏制覇を達成し、往年の強さを復活させた。

 これまでインターハイ11連覇を達成したり、6年連続(通算11度)で春夏を制覇するなど(下表参照)、“無敵の王者”という名をほしいままにした同校も、01年春に3回戦敗退でつまずき、同年夏も落とすなど“常勝”の名を降ろさざるをえなくなった。しかし昨年途中から立て直し、ことし春に続いて文句なしの全国制覇。往年の霞ヶ浦の強さを知っている者にとっては、“おなじみ”の全国大会が戻ってきた。

 大沢監督は、昨年の五冠王者の63kg級・高塚紀行を中心としたメンバーに「これで負けることはありえないと思っていた」と胸を張った。しかし、その高塚の決勝の試合内容には不満が残った。初戦からの3試合を1分以内のフォールで勝ち、準決勝ではテクニカルフォールだったにもかかわらず、決勝は判定までもつれてしまった。「気負いすぎ」と分析し、個人戦ではリラックスして力を出し切ることを望んだ。
 
 その高塚は「個人戦では全試合フォールですっきり勝つ」と、2日からの個人戦で団体戦の汚名(!?)返上に燃えていた。


★霞ヶ浦の最近20年間の成績

年 度 選抜大会 インターハイ 優  勝  校
1984年 ベスト8 3 位 選抜・インターハイとも青森・光星学院
1985年 2 位 3 位 選抜・インターハイとも青森・光星学院
1986年 2 位 優 勝 選抜は青森・光星学院
1987年 2 位 優 勝 選抜は埼玉・埼玉栄
1988年 優 勝 優 勝   
1989年 優 勝 (不出場) インターハイは鹿児島・鹿児島商工
1990年 優 勝 優 勝   
1991年 優 勝 優 勝   
1992年 優 勝 優 勝   
1993年 優 勝 優 勝   
1994年 3 位 優 勝 選抜は北海道・岩見沢農
1995年 優 勝 優 勝   
1996年 優 勝 優 勝   
1997年 優 勝 優 勝   
1998年 優 勝 優 勝   
1999年 優 勝 優 勝   
2000年 優 勝 優 勝   
2001年 ベスト16 3 位 選抜・インターハイとも青森・八戸工大一
2002年 ベスト8 優 勝 選抜は静岡・沼津学園
2003年 優 勝 優 勝   





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