【特集】1ポイントに対する執着力が課題…フリー84kg級・横山秀和




 フリースタイルでは96年アトランタ五輪以来の世界選手権となった横山秀和(秋田・秋田商高教Iは、ブランクも感じさせず初戦勝利。しかし予選3回戦で世界5位に入ったこともあるマゴメド・クルグリエフ(カザフスタン)に延長のクリンチで敗れ(先に手が離れてしまった)、今回は五輪への道を閉ざされてしまった。

 激戦後は、「今回は仕方ない」とポツリ。勝つことを前提として戦ったのだろうが、今年はいろんな意味で“世界の現状を知る”という意味あいもあっただろうから、勝つことだけがすべてではなかった。自分のレスリングがまだ十分に通じることが分かり、収穫はあったようだ。

 体力面の衰えはそれほど感じなかた。ただ「1ポイントに対する執着というか集中力が欠けていた」と反省もする。「手ごたえはあった。体力が完全に戻ったら、世界との差はなくなる。あと2回のトライアルで十分にチャンスはある」と話し、来年2月のチャンスへかける。


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